ジャグラーシリーズは老若男女問わず人気のある機種です。
さらに言えば、玄人から初心者まで幅広いユーザーが打っている、パチスロ機種の中でも比較的特異な機種だと言えます。
そんなジャグラーシリーズ機種を打っていると、隣の人がGOGO!ランプが光っているにも関わらず中々ボーナスを揃えられない事も少なからずあるのではないでしょうか。
そういった時にどうするべきか、今回はその点について説明して行きます。
ボーナス目押し代行サービスの昔と今
パチスロ歴の長い人は知っていると思いますが、昔はボーナスの目押しを店員さんがしてくれる時代がありました。
もちろん自分で揃えられる人は自分で揃えていましたが、ボーナスの目押しが苦手なお客さんはいつの時代も少なからずいますから、そういった人はボーナスが成立すると直ぐに、あるいは数回自分で揃える事を試みて成功しない場合にはコールランプを押すなどして店員さんを呼び、ボーナスを揃えて貰っていたんですよね。
自分もパチスロを打ち始めた当初は店員さんを呼んでボーナスを揃えてもらう事もありました。
その際に、目安とするべき絵柄なんかを教えてくれる店員さんもいましたね。
そうやって補助輪の付いた状態から、徐々にすべての機種において自力でボーナスの目押しができるようになっていったのを覚えています。
しかし、そんな状況が10年ちょっと前に変化します。
たしか丁度4号機が姿を消して完全な5号機時代に移行した頃だったでしょうか。
それまでは許されていた店員さんによる目押しサービスが、全国的に禁止されていったのです。
なぜかと言えば、店員さんによる目押しサービスが店側からお客さんの遊戯に介入する行動として認識される事によって、パチスロの基本理念である「技術介入性」を阻害するものと判断されたからです。
パチスロは建前上では「賭博ではなく遊戯」、言い換えるなら「完全な運任せの賭け事ではなく、プレイヤーの技術によって結果が左右される遊戯である」という建前の元に成立しているものです。
ですからその遊戯性に店側が介入してしまう事が問題視されたのです。
結果的に店員さんによる目押しサービスは全国的に姿を消しました(ひょっとしたら生き残っている地域も存在するかも知れませんが)。
実はこの店員さんによる目押しサービスを禁止するルールを正確に解釈するなら、その台を打っている人以外の人が目押しを代わる事も駄目な事だったりします。
しかしさすがにそこまで厳密に取り締まれるわけもなく、何よりも店側としては目押しが苦手なお客さんがパチスロを打てなくなるのは大いに困りますから、現状は「店員さんによる目押しは駄目、他のお客さんによる目押しはセーフ」といった認識が全国的なホール内での常識となっている事でしょう。
ジャグラーシリーズの特徴と目押し代行
冒頭でも語ったように、ジャグラーシリーズはパチスロ機種の中でも最も広い客層を誇る、押しも押されぬ主役機種です。
そのため、他のパチスロ機種に比べると目押しが苦手な人でも打っている人が多いのも特徴の一つと言えます。
そんなジャグラーシリーズですが、実はジャグラーシリーズのリール配列を見て見ると、あまりボーナスの目押しがしやすい機種とは言い難い側面もあるのです。
というのも、ジャグラーシリーズのリール配列は大きく分けて2系統ありますが、そのどちらも左リールに関しては複数の同色7絵柄が配置されています。
その結果、多少なりとも目押しが出来る人でもジャグラーシリーズの目押しはリズムをとりにくい…という事に繋がっています。
しかしそれにはワケもあり、この配列にしている事で左リールは適当押しでも7絵柄が枠内に留まりやすくなっています。
つまりジャグラーシリーズの左リール配列は、「狙いやすさよりも適当押しでの7絵柄停止割合を優先した配列」だと言う事が出来ますね。
そのような配列である事も、目押しが苦手な人を多くしている要因の一つではないでしょうか。
ボーナス目押し代行はするべき?
といったように、お客さん同士で目押しの代行を行う事は現状とがめられてはいないので、隣に目押しが苦手な人が座った時なんかはボーナスを揃えてあげる事も出来ます。
しかし、問題となるのはボーナス目押しの代行をするべきか否か…といった話です。
これは様々なケースが想定されるので、ケース毎に見て行きましょう。
目押しを頼まれた時
隣の人(あるいは近くの人)にボーナスの目押しを頼まれた時に関しては、これは揃えてあげましょう。
たまに他人の目押しを面倒がる人もいるようですが、パチンコ屋は「大人の社交場」なんて表現もあるように多少なりとも他人との関わり合いが発生する場所ですから、頼まれた目押しぐらいは親切心で対応しましょう。
この時は普段の目押しよりもより一層の慎重さをもって「丁寧に」目押ししましょう。
ミスをするのはもちろん良くありませんし、もっと言えば目押しを頼んでくる=目押しが苦手な人相手に、さも簡単そうに目押しをするというのは少々配慮に欠けた振る舞いだとも言えます。
初心に帰って、1リールずつしっかりと止めてあげて下さい。
目押しを頼まれていない時
難しいのがこちらのケースです。
目押しを頼まれていないのだけれど、なかなか揃えられていない時にどうするかです。
これに関しては、基本的には何もしないのが良いです。
というのも、目押しをこちらに頼んでこないという事は、目押しが苦手でも自分で揃えたいと思っている可能性も十分にあるので、こちらから声をかけて揃えてあげるという行為が、その人の楽しみを奪ってしまう可能性があるからです。
しかし中には、本当は揃えて欲しいのだけれど自分からは頼みにくい…といった感じの人も存在します。
明らかに狙えていない、さらにはマグレで揃いそうな雰囲気もないような場合には、雰囲気を見て声をかけてあげるのもアリでしょう。
実際問題として、隣で何十ゲームもボーナスを揃えられずにいるのを無視するのも心苦しいものですから、ある程度の回数(10回程度を目安)でボーナスを揃えられる兆し(惜しいと思える程度の目押しが出来ているか)を感じられなかった場合には声を掛けてしまった方がこちらの精神衛生上は宜しいでしょうね。
なおこういった事を把握する時は、くれぐれも隣の人に気取られる事の無いように注意して下さい。
明らかに横から見ているような視線を送るのは迷惑行為ですから絶対に止めましょう。
頼まれた時だけ目押しするのが理想
先ほども語ったように、基本的には頼まれた時には快く応じ、頼まれていない時には素知らぬふりで居るのが理想的なスタイルです。
ボーナスの目押しというのはジャグラーシリーズのようなノーマルタイプの台を打っている時において最大のお楽しみポイントの一つですから、目押しが苦手であっても自力でボーナスを揃えたいという人も沢山いるはずです。
とは言え、本当は押して欲しいのだけれど自分からは声を掛けにくいという人もたしかに存在しており、そういった人を助ける事を考えだすと色々とややこしくなってくるんですけどね。
一つだけ確かな事は、「目押しを頼まれた側は快く応じ丁寧に目押しをこなし、目押しを頼んだ側は言葉や会釈で感謝の意思を伝える」といった状況が目押し代行の理想像であるという事です。