ジャグラーを朝一からではなく、ある程度履歴が育ったタイミング(夕方など)から打ち始める人も多いのではないでしょうか。
良さそうな(高設定っぽい)履歴の台を物色して発見した時のみ打つ、これを「ジャグラーの良履歴狙い」と言ったりもしますね。
朝一から打つのに比べて消化できるゲーム数は減るものの、低設定を打つリスクを抑える事ができる点ではメリットもある立ち回りです。
そんな良履歴狙いですが、果たしてどの程度の試行ゲーム数があれば信頼できるデータと言えるでしょうか?
今回はそんな良履歴狙いについてのお話です。
ジャグラーの良履歴狙いとは
ジャグラーの良履歴狙いとは読んで字のごとく、履歴の良い台を打つ事ですね。
ある程度台が稼動した状態において、当日のデータ(総ゲーム数、ビッグ回数、レギュラー回数、可能であれば差枚数)から設定の良し悪しを推し量ろうというものです。
その判断において「高設定」と判断できた場合だけ稼働するので、低設定を打つリスクが低い点で言えば非常に良い立ち回りだと言えます。
ジャグラーシリーズの場合、特にアイムジャグラー系は履歴に現れない設定判別要素というのはほぼ存在しませんから、履歴が高設定らしい台であればそれは正に高設定らしい台だと言って差し支えありません。
設定の良し悪しが履歴に出る、というより履歴で分かる以上の高設定らしさが他にないアイムジャグラー系機種に比べて、マイジャグラー系機種はレギュラーの当選契機によって実際の高設定期待度が変わって来るという特性があります。具体的に言えば「単独レギュラー」を多く引いている台は高設定の可能性が高まり、逆に引いているレギュラーの多くが「チェリー重複レギュラー」だった場合には高設定期待度は下がります。この要素は打っている本人にしか分かりませんから、マイジャグラー系機種の場合は良履歴狙い時にその点を考慮した台選び(より突き抜けてレギュラー確率が良いモノを選ぶなど)が求められます。
良履歴狙いにおいて必要な試行ゲーム数
例えば夕方以降にジャグラーを打つような場合、どの程度の試行ゲーム数で設定6を思わせるような履歴であれば「高設定っぽい」と判断して良いのでしょうか。
これに関しては設定推測ツールの判定結果を見つつ考えて行きたいと思います。
今回はパチマガスロマガの設定推測ツールを使ってみたいと思います。
機種はアイムジャグラーEX Anniversary Editionを例にしましょう。
入力する数値は総ゲーム数/BIG回数/REG回数の3項目で簡易的な設定推測とします(パチマガスロマガのツールはもっと詳細な情報を入力して詳細な推測結果を得る事も出来る)。
「総ゲーム数1000 BIG4 REG4」の場合
試行ゲーム数が1000GでBIG4回(1/250)REG4回(1/250)合成確率が1/125のデータを設定推測した結果は以下の通り。
このように1000Gの段階で設定6を上回るボーナス回数が付いていた場合、一応高設定の可能性が一番高い予測がでるものの、まだまだ低設定の可能性も多く存在しているというのがこのなだらかな棒グラフからもお分かりいただけるのではないでしょうか。
「総ゲーム数2000 BIG8 REG8」の場合
試行ゲーム数が2000GでBIG8回(1/250)REG8回(1/250)合成確率が1/125のデータを設定推測した結果は以下の通り。
1000G時点に比べると、高設定域の可能性が高まり、低設定域の可能性が下がりましたね。
しかし中間設定に関しては然程変化はなく、まだまだこの推測結果を見て「これは高設定だ」とは思えないのではないでしょうか。
「総ゲーム数3000 BIG12 REG12」の場合
試行ゲーム数が3000GでBIG12回(1/250)REG12回(1/250)合成確率が1/125のデータを設定推測した結果は以下の通り。
低設定の可能性が設定1と2を合わせても10%を割り込みました。
中間設定の可能性はまだまだ残されていますが、これぐらいまで低設定の可能性が減ればちょっと触ってい見ても良いかな?とは思えますね。
とは言えまだまだ「これは高設定だろう」と言えるレベルではありませんが。
「総ゲーム数5000 BIG20 REG20」の場合
試行ゲーム数が5000GでBIG20回(1/250)REG20回(1/250)合成確率が1/125のデータを設定推測した結果は以下の通り。
5000Gもの試行でこのボーナス確率となると、さすがに低設定の可能性は極端に低くなります(設定1と2合わせて5%未満)。
中間設定は依然として設定4の可能性は多く残るものの、設定3の可能性は11.7%まで下がりましたね。
設定を低設定(1~3)と高設定(4~6)といったように分けるのであれば、低設定期待度が15.35%に対して高設定期待度は84.65%と圧倒的な数値を示しています。
これぐらいの数値であれば、「これは高設定っぽい履歴だな」と判断しても良さそうですね。
「総ゲーム数3000 BIG10 REG14」の場合
試行ゲーム数が3000GでBIG10回(1/300)REG14回(1/214)合成確率が1/125のデータを設定推測した結果は以下の通り。
同じ3000G試行でも、先ほど行った「総ゲーム数3000 BIG12 REG12」の場合に比べて低設定の可能性が大幅に下がっていますね。
ボーナス合成確率は1/125という事でこれまでの例と同じですが、BIG確率が悪くなった代わりにREG確率が良くなるとこのような結果となりました。
これが何を意味するかと、アイムジャグラーの設定推測はBIG確率よりもREG確率のほうが重要度が高いという事に他なりません。
REG確率がこれぐらい良ければ、5000G試行でBIGとREGが共に設定6を少し上回る数値の試行結果と同程度の高設定期待度を得る事が出来るのです。
ちなみに設定5がの可能性が一番高くなっていますが、これはアイムジャグラーの設定6と5ではREG確率に設定差は存在せずBIG確率には少しだけ差が付けられているためです。
アイムジャグラーEX Anniversary EditionのBIG・REG確率 | ||
---|---|---|
設定 | BIG | REG |
設定1 | 1/287.4 | 1/455.1 |
設定2 | 1/282.5 | 1/442.8 |
設定3 | 1/282.5 | 1/348.6 |
設定4 | 1/273.1 | 1/321.3 |
設定5 | 1/273.1 | 1/268.6 |
設定6 | 1/268.6 | 1/268.6 |
「総ゲーム数3000 BIG10 REG14 ブドウ485回」の場合
試行ゲーム数が3000GでBIG10回(1/300)REG14回(1/214)合成確率が1/125であり、更にはブドウ出現回数が485回(1/6.18:設定6の出現率)であったとしたデータを設定推測した結果は以下の通り。
ブドウの出現回数は当サイトで公開しているブドウ確率計算ツールを使って算出する事が出来ます(算出されたブドウ確率の分母を総ゲーム数から割れば推定ブドウ回数が分かります。例:3000÷6.18=約485回)。
差枚数の把握方法に関してもブドウ確率計算ツールの記事内で紹介しているように、スランプグラフから読み取る事でおおよその差枚数を把握する事が出来ます。
そうやって算出したブドウ確率が設定6の近似値だった場合の推測結果がこのグラフですが、これまでのグラフとは歴然とした差が表れている事が分かりますね。
低設定はもちろん、ここまでは中々下がらなかった中間設定の可能性がグッと下がりました。
そして設定5と設定6の差が顕著に現れましたね。
このように、アイムジャグラー系機種においてはブドウ確率を把握する事でより精度の高い設定推測ができるという事が、設定推測ツールの結果からも証明された形となります。
良履歴打ちで信頼できる試行ゲーム数まとめ
ここまでの様々な試行ゲーム数におけるデータを見て来ましたが、結論としては以下のようになります。
- ある程度の信頼度を得る為には3000G程度の試行は欲しい
- 3000G以上の試行ゲーム数がある上で設定6を上回るような履歴となっている台は比較的高設定期待度が高い
- 逆に1000G程度の試行ゲーム数であった場合は設定6を上回るような履歴となっていても低設定の可能性も大いにある
- ジャグラーの設定判別はBIG確率よりもREG確率が重要(一部例外あり)
- ブドウ確率が分かると設定判別精度が向上する
- あくまでも高設定が入る根拠と合わせて台選びをする事
今回はアイムジャグラーを例に説明しましたが、REG確率の方が重要である点で言えばマイジャグラーシリーズも同様です。
ただしスーパーミラクルジャグラーのような変則スペックも存在しますから、それぞれの機種を打つ際は個別ページにてその機種のスペックを確認して「BIG確率とREG確率の設定差」や「ブドウ確率の設定差」などについて把握した上で打つようにしましょう。
そして何より、以前にジャグラーシリーズでの高設定狙いの基礎でお話しましたが、
打つ台を決めるときは、その日の履歴が良好である事と同時に、「その台に高設定が入る事がありそうか否か」も踏まえた上で判断しなければいけません。
当日履歴がどれほど良好であったとしても、その店の設定投入傾向に合致していなければ途端に期待度は下がります。
あくまでも勝ち方の基礎で語ったように、多角的視点でその台が高設定か否かを判断するようにして下さい。