完全6号機時代へ突入したパチスロ業界、そんな中でも中心的存在はやはりジャグラーシリーズです。
そんなジャグラーシリーズの中でも、やはり人気のある機種もあればそうでもない機種もあるというのが現実としてあります。
今回は、全国データから見たジャグラーシリーズ機種の格付け、人気度合いについて見て行こうと思います。
6号機ジャグラー機種一覧
6号機ジャグラーシリーズ機種は以下の機種が登場しています(2024/4/10時点)。
以上の機種を全国データでの稼働状況から格付けして見ましょう。
ジャグラーシリーズの稼働状況
サイトセブンのデータより、直近30日間の稼働状況を比較してみます(2024/6/17時点)。
以下は過去30日間の平均回転数(ゲーム数)です。
過去30日平均回転数 | |
アイムジャグラーEX | 3124 |
ファンキージャグラー2 | 3032 |
マイジャグラー5 | 4192 |
ハッピージャグラーVⅢ | 2766 |
ゴーゴージャグラー3 | 3336 |
ジャグラーガールズSS | 3799 |
マイジャグラー5が強い!
平均的に稼働の良いジャグラーシリーズ中でも、頭一つ抜けた高稼働を見せています。
登場間もないジャグラーガールズも十分な高稼働状態ですが、それでもマイジャグラーには及ばない。
それ以外の機種については、大差はないもののゴーゴージャグラー3が比較的人気、逆にハッピージャグラーVⅢは少々稼働率が悪い事がわかります。
ハッピージャグラーが稼働で苦戦する理由として考えられるのは、やはり目押しを前提にしたジャグラーシリーズとしては異色のゲーム性でしょうか。一部に熱狂的なファンがいる一方、ジャグラーユーザー全般においては、とっつきづらいイメージを持たれているのかも知れませんね。
ジャグラーシリーズの設置台数・導入率ランキング
P-WORLDのデータから、設置台数と導入率の順位を見てみます(2024/4/10時点)。
設置台数
日本全国のホールに設置されている台数の順位。
設置台数 | |
1位 | アイムジャグラーEX |
2位 | マイジャグラー5 |
3位 | ファンキージャグラー2 |
4位 | ゴーゴージャグラー3 |
5位 | ハッピージャグラーVⅢ |
6位 | ジャグラーガールズSS |
設置台数ランキングでは、平均回転数ランキングで1位だったマイジャグラー5を押しのけ、アイムジャグラーEXがトップとなりました。
出来る事なら、マイジャグラー5を多く設置したいホールは多いでしょう。しかし出荷台数に限りがあるため、出荷台数の多いアイムジャグラーEXが、全体での設置台数では最も多いという結果になっています。
3位以下の機種については、ユーザーによって好き嫌いの幅が大きいため、多台数設置には向かないという面もあります。
ジャグラーガールズについては、今後の台数追加も十分にあり得るでしょう。
導入率
全国のホール中で設置されているホールが多い順位。
設置台数 | |
1位 | アイムジャグラーEX |
2位 | ファンキージャグラー2 |
3位 | マイジャグラー5 |
4位 | ゴーゴージャグラー3 |
5位 | ハッピージャグラーVⅢ |
6位 | ジャグラーガールズSS |
導入率ランキングのトップも設置台数と同様、アイムジャグラーEXとなりました。
しかし2位については設置台数とは異なり、ファンキージャグラー2がマイジャグラー5を上回る導入率となっている点は興味深い現象です。
やはりマイジャグラー5は導入したくてもできないホールが少なからずあるのでしょう。
新台導入で買えなかった場合、中古機価格も非常に高いですから、中々導入することを躊躇してしまうのも頷けます。
逆に、新台で導入した台を、高騰した中古販売価格目当てに売却したホールもあるのでしょう。稼働が十分につかない、あるいはジャグラーの稼働自体が弱いホールにとっては、マイジャグラーの稼働実績よりも中古売却益の方が「オイシイ」と判断したとしても不思議はありません。
ジャグラーシリーズの人気格付け
稼働状況から見た格付けは以下のようになるでしょう。
設置台数 | |
1位 | マイジャグラー5 |
2位 | アイムジャグラーEX |
3位 | ファンキージャグラー2 |
4位 | ゴーゴージャグラー3 |
5位 | ハッピージャグラーVⅢ |
番外 | ジャグラーガールズSS |
何といってもマイジャグラー強し。
マイジャグラー5の稼働状況は、一部勢いのある新台を除けば常に全パチスロ中トップです。
これほど安定した稼働、人気を保てるのはジャグラーシリーズの中でもマイジャグラーシリーズしかありません。
マイジャグラーの魅力としては、ジャグラーシリーズとしては「ハイスペック」と称される高設定域での出玉性能の高さが真っ先に挙げられます。
しかし、実際の稼働がこれだけ安定して高い最大の要因は、「ゴーゴーランプを独り占め」できるコンセプトによって得られる効能にあると思われます。ゴーゴーランプが周囲から見えづらくなっているため、目押しが苦手な人であっても周囲の目を気にせずにボーナス絵柄を揃える事が出来る点。さらには所謂「ガコ」と称されるランプ点灯音が発生しないため、あの音が苦手であるという人にとってもマイジャグラーシリーズは有難い存在なのです。
高スペック需用だけではなく、どちらかと言えば初級者にとって嬉しい性質も兼ね備えたマイジャグラーシリーズは、今後もジャグラーコーナーだけではなく、パチスロコーナーの主役であり続けるでしょう。
なおジャグラーガールズSSについては、登場間もない事もあり、数値がまだまだ安定していないため、今回は「番外」として順位に含めない扱いとさせて頂きました。
ジャグラーシリーズの設置格付け
ホールに設置されている台数や導入率から見た格付けを行うとすれば、以下のような順位となるでしょうか。
設置台数 | |
1位 | アイムジャグラーEX |
2位 | マイジャグラー5 |
3位 | ファンキージャグラー2 |
4位 | ゴーゴージャグラー3 |
5位 | ハッピージャグラーVⅢ |
6位 | ジャグラーガールズSS |
アイムジャグラーEXは設置台数、導入率ともに1位(ジャグラー内だけではなく、全機種で1位)であり、この機種がないとパチスロコーナーが成立しないとすら言えます。
抜群の稼働を誇るマイジャグラー5も設置台数では全機種でアイムジャグラーEXに次ぐ2位となっていますが、これは欲しくても買えなかったホールが多いためであり、ホール需用自体は断然マイジャグラーに軍配があがります。
ハッピージャグラーVⅢは6号機ジャグラー内では最下位ですが、パチスロ全体の中では決して低い順位ではありません。むしろ小役狙いを前提としたノーマル機として見た場合、現状のホール内における最大派閥と言っても過言ではありません。
ファンキージャグラー2は、導入率についてはマイジャグラー5を上回っており、これはマイジャグラー5を導入できなかった(あるいは売却してしまった)ホールが代わりにファンキージャグラーを導入するケースの多さから生じた現象ではないかと推測できます。
こう見ると、ゴーゴージャグラー3は低め安定といった印象になってしまいます。とは言え、「困った時のゴージャグ」といった具合に、ジャグラーコーナーをどうにか埋めたい時には、ファンキージャグラーやハッピージャグラーよりも遥かに無難な選択肢として、ゴーゴージャグラーが存在しているのも確かでしょう。
ジャグラーガールズについては、今後増台された場合にはハッピージャグラーの台数を上回る可能性はあるでしょう。一方で、ゴーゴージャグラー以上の台数が設置される可能性は低いものと思われますので、何れにしても比較的レアな部類のジャグラー機種というポジションのままとなりそうです。
総合的なジャグラーシリーズ格付け
ここまでの情報を総合して格付けを行うとすれば、やはり以下のような判断が妥当だろうと思います。
1位:マイジャグラー5
全パチスロをけん引する人気、シリーズ通して圧倒的な安定感で間違いなく稼働するという認識がホール側、ユーザー側で共有されている稀有な機種です。
正直こういった状況だけみると、ジャグラーシリーズ全台がマイジャグラーで良いのでは?と思えなくもないのですが、やはりそこは他のジャグラーシリーズがあるからこそマイジャグラーが輝くという面もあるのだろうと思います。
今後も間違いなくジャグラー島の主役、ホールの主役であり続けますから、ジャグラー打ちとしても末永くお世話になりたいところですね。
2位:アイムジャグラーEX
稼働状況で言えばマイジャグラー5には大きく劣るのが実情ですが、それでも全パチスロの中では堂々たる稼働をみせる機種である事は間違いありません。
なによりも設置台数の圧倒的な数から、パチスロコーナーの屋台骨を支える機種である事は誰の目にも明らかでしょう。
5号機初期からジャグラーシリーズをけん引してきたアイムジャグラーシリーズ、変わらないフォルムと安心の仕様、そして代を重ねるごとに細かく追加・変更される演出や筐体の進化など、5号機以降のジャグラーシリーズを象徴する機種としてドッシリと君臨しています。
その存在感は、今後も変わる事はないでしょう。
3位:ファンキージャグラー2
稼働状況だけならアイムジャグラーEXと同等であるものの、設置台数では大きくはなされている点を見ると、やはりこの順位に落ち着きます。
しかし実際のホールでの稼働状況から言えば、スペックの高さからアイムジャグラーEXよりも優先的に狙われる台とは言えるわけですし、人によってはマイジャグラーよりもファンキージャグラーの方が断然好きだという声も大きく、通好みする台と言えるかも知れません。
ビッグ偏向型のスペックもマイジャグラーやアイムジャグラーとは違った楽しさがあり、ある意味で4号機ジャグラーの面影を最も色濃く残している機種と言えるのではないでしょうか。
6号機ジャグラーの中で異色の存在感を今後も示してもらいたいところです。
4位:ゴーゴージャグラー3
良くも悪くも「可もなく不可もなく」といった印象の強いゴーゴージャグラーシリーズ。
マイジャグラーシリーズに求められている要素の一つである「ガコらない」という点を満たしていることによって、マイジャグラーの次点にこの台を挙げる人も実は多いのではないでしょうか。
マッタリとゴーゴーランプの輝きを味わえるという意味では、ある意味本来的なジャグラー要素を最も色濃く継承しているのは本機かもしれません。
設定推測を行うスロッターにとっては判別難易度が高いために難敵ではありますが、裏を返せばこの機種を狙える状況を確保できれば、ライバルに差をつける事ができるため、実は様々な意味で玄人向きなジャグラーと言える。
5位:ハッピージャグラーVⅢ
ジャグラーシリーズの異端児とも言える本機ですが、やはりその異端性からか、他のジャグラーに比べると「別枠」感をもってジャグラーファンからも受け止められている所があるようです。
設置台数が最も少なく、それでいて稼働状況はアイムジャグラーEXやファンキージャグラー2と同程度という事で、やはりこの順位とならざるを得ません。
とは言え、ジャグラーシリーズ中でこれほど変則打ちの面白みを備えた機種は他になく、断然ハッピー派という確固たるファンも多いため、やはりジャグラーコーナーの一角には存在していてほしいと思える名機である事に疑いの余地はありません。
5位:ハッピージャグラーVⅢ
演出的な要素で好き嫌いが極端に分かれるジャグラーガールズシリーズ最新作。その演出とは、いわゆる「ガコ」音がランプ点灯時、常に鳴り響く仕様。
あの音が苦手な人にとっては、それだけで選択肢から外してしまうような欠点と言えますが、あの音がたまらないという人にとっては、まさに夢のような一台とも言える珍品です。
とは言え、実際に打った感想としては、ガコ音は比較的抑え気味であり、アイムジャグラーのガコ音が苦手な人でも案外平気かもしれません。あの音には不思議な充足感がありますから、ランプの光とガコ音によって視覚・聴覚両方からボーナス当選を味わい尽くしてみるのも一興でしょう。
大前提として、どれも人気機種
ここまではジャグラーシリーズ内での格付けという事で、一応は順位を付けてきました。
しかし皆さんもご存知のとおり、ジャグラーシリーズ機種はどれもホールにあるパチスロ機全体の中では超人気機種と言える機種達です。1位のマイジャグラー5はもちろんですが、最新作のジャグラーガールズに至るまで、どの機種も十分に人気機種と言える台であるのは当然です。
今後も間違いなくホールのパチスロコーナーで主役を張っていくであろうジャグラーシリーズ。
今後の6号機ジャグラー登場に期待しつつ、現行機を余すことなく楽しんで行きましょう。
©KITA DENSHI