ハッピージャグラーシリーズでブドウ抜きは必要?方法を解説【ボーナス優先制御と小役優先制御の違い】

ジャグラーシリーズ機種は、どの機種でも基本的な仕様は変わりません。GO!GO!ランプが点灯すればボーナス確定、ボーナス絵柄を揃えればボーナスがスタート、メダルを獲得したら次のボーナスを求めてメダルをベットしてレバーを叩く…この繰り返しで問題なくゲームを進行できます。

このシンプルさ、変わらない安心感こそがジャグラーシリーズ最大の魅力であり、強みでもあります。とは言え、ジャグラーシリーズの中で比較しても、細かな点では違った特徴を有しています。中でもハッピージャグラーシリーズについては、他のジャグラーシリーズ機種を標準的なジャグラーとするなら、言ってみれば「変わり者」といったような立ち位置でしょう。

ハッピージャグラーシリーズの特殊性は様々にありますが、今回の記事では「リール制御」と「ブドウ抜き」について説明していきたいと思います。

ブドウ抜きとは?

まずは、ブドウ抜きとは何かについて説明しましょう。

ブドウ抜きとは、GO!GO!ランプが点灯している状態でボーナスを揃えるために1枚掛けでプレイした時、ブドウが成立した場合にはボーナスを揃えずにブドウを揃えて払出しを得るというものです。ジャグラーシリーズを打つ上での小技として多くの人が実践していますね。

ブドウ抜きに関する詳しい説明は、こちらの記事をお読みください。

ジャグラーでのブドウ抜き(獲得)方法を分かりやすく解説【1枚掛けでぶどうを揃える手順】

ハッピージャグラーシリーズでのブドウ抜き方法は?

ジャグラーシリーズでボーナスを揃える時に使える小技であるブドウ抜きですが、これが「変わり者ジャグラー」であるハッピージャグラーシリーズでも通用するのか、これが気になる人も多いようです。

結論から言えば、ハッピージャグラーシリーズではブドウ抜きという小技は使えません

「使えない」というのは少々語弊のある表現でしょうか。正確には「使う必要がない」のです。と言うのも、ハッピージャグラーシリーズはブドウ抜きを実践しなくてもブドウが成立している状態ならボーナスよりもブドウが優先的に揃う仕様になっているのです。

さすがはジャグラーシリーズ界の変人枠であるハッピージャグラーシリーズです。なぜこうなるかと言えば、常識的なジャグラーシリーズではボーナス優先制御というリール制御を採用しているのに対して、ハッピージャグラーシリーズでは小役優先制御を採用しているからです。

ボーナス優先?小役優先?リール制御ってなに?と思った皆さん、大丈夫です。普通のスロッターはこんな話は知りませんから、言葉の意味が分からないのは当然でしょう。

リール制御についての詳しい説明は下の記事をお読み頂ければと思いますが、本記事でもザックリと説明しましょう。

ハッピージャグラーVⅢ ジャグラーシリーズの『小役優先制御』と『ボーナス優先制御』

リール制御の違い

リール制御とは、内部的に成立している役(ボーナスや小役)によって、リール上でどのような停止形をとるかを制御する仕様の事です。内部的にブドウが成立していればブドウが揃う制御が働き、ボーナスが成立していれば狙えばボーナスを揃える事ができる制御が働くからこそ、小役やボーナスを揃える事ができるのです。

ブドウが成立していない状態で、いくら正確にブドウ絵柄を目押ししてもブドウは揃いませんし、ボーナスが成立していない状態でボーナス絵柄を完璧に目押ししてもボーナスは揃いません。

こういった制御には、揃う役の優先順位があります。

全ての機種に共通した最優先役は再遊戯役、つまりはリプレイです。内部的にリプレイが成立している状態では、同時にボーナスが成立していたとしてもリプレイが優先的に揃うので、ボーナスを揃える事ができません。

リプレイを最優先とするのは全てのパチスロに共通していますが、その次の優先順位については機種によって異なります。この序列2位がボーナスになっているのか、あるいは小役になっているのか、そこが今回の話題の肝です。

ボーナス優先制御

ボーナス優先制御とは、小役よりもボーナスの方がリール制御的に優先順位が高いリール制御を採用しているという事です。

つまり、内部的にボーナスが成立している状態であり、かつ小役も成立している状態である場合、ボーナスを優先的に揃える制御が働く仕様になっているという事ですね。

ジャグラーシリーズで言えば、GO!GO!ランプが光った後にレバーを叩いた時、ブドウが内部的に成立している状態があったとします。その場合、ボーナス優先制御を採用している機種については、ボーナスの方を優先的に揃える制御が働きますから、ブドウとボーナスを両方揃える事ができる位置で目押しした場合、常にボーナスの方を優先して揃える事になります。

とは言え、ボーナスが揃わない位置で目押しをした場合にはその限りではありません。この性質を利用してブドウを獲得する小技が、ブドウ抜きと呼ばれているものです。

ほとんどのジャグラーシリーズは、このボーナス優先制御を採用しています。ですから多くのジャグラーシリーズでは、ブドウ抜きという小技が有効なのです。

小役優先制御

ボーナス優先制御の説明をお読み頂ければ、こちらの説明は不要かも知れませんね。

小役優先制御とは、ボーナス優先制御とは逆に、ボーナスよりも小役の方を優先的に揃えるリール制御が働くものです。

お察しの通りだと思いますが、内部的にボーナスが成立している状態であり、かつ小役も成立している状態である場合、小役を優先的に揃える制御が働く仕様になっているという事です。

こちらの場合、内部的にボーナスと小役が同時成立している状況であれば、常に小役を優先して揃える事になります。

こちらについても同様に小役が揃わない位置で目押しをした場合はその限りではないのですが、ブドウ絵柄はどのリールのどの位置から押しても取りこぼしがない小役ですから、ボーナスvsブドウという比較で言うなら、小役優先制御であれば常にブドウが優先して揃う事になります。これが取りこぼしのあるチェリーのような小役であれば、チェリーが揃わない位置で目押しをすれば、小役優先制御であってもボーナスを揃える事ができるのです。

多くのジャグラーシリーズがボーナス優先制御を採用している中、変種ジャグラーシリーズであるハッピージャグラーシリーズでは小役優先制御を採用しています。これにより、ボーナスとブドウが当時に成立している場合であれば、ブドウ抜きという小技を使わずとも、勝手にブドウの方を優先して揃えてくれるため、ブドウ抜きを使う必要がないのです。

ジャグラーシリーズの「異端児」であるハッピージャグラー

今回の内容をまとめてみましょう。

  • ブドウ抜きとは、ボーナスを揃える時に使える小技
  • ハッピージャグラーではブドウ抜きが無効
  • 小役優先制御を採用しているため、ブドウ抜きをする必要がない

ジャグラーを打っている時のちょっとしたお楽しみ要素でもあるブドウ抜きですが、小役優先制御を採用しているハッピージャグラーシリーズでは無効である事を説明してきました。

無効というより、勝手にブドウを優先するので実践する意味がないという事ですが、さすがジャグラーシリーズの異端児ですね。

しかしこの仕様、ジャグラーシリーズから一歩足を踏み出してパチスロ機種全体を見渡せば、むしろ小役優先制御の方が当たり前なのです。

ハッピージャグラーシリーズの仕様は、ジャグラーシリーズという枠組みの中では圧倒的な異端児ですが、パチスロ全体の中ではむしろ普通、ノーマルな仕様であるというのも興味深い話ではありますね。

そういった意味では、普段はジャグラーシリーズしか打たない人が他のパチスロ機にも触れて見ようと思ったとしたら、まずはハッピージャグラーで外界に踏み出すための予行演習を行うのも良いかも知れません。

ジャグラーシリーズにとって異端児であり、際立つアクセントを付け加えてくれているハッピージャグラーシリーズ、これからも楽しんでいきましょう。