ジャグラーシリーズが好きでよく打っているけど勝てない、負けが込むと懐事情的に打てない・・・そんな悩みを抱えている人も多いんじゃないでしょうか。
そんな人のために当サイトでは【ジャグラー勝ち組入門講座】と題しまして、ジャグラーシリーズで継続的に勝って行くために必要な技術や知識を段階を踏んで説明しています。
前回は『高設定台と判断する基準』について説明しました。
今回は前回説明したような基準で高設定台の目星をつけた上で、そのホールにおける高設定の投入パターンを見つける方法について説明します。
高設定の投入パターン(クセ)とは?
多くのホールはジャグラーシリーズを含めたパチスロに関して、毎日とは言わずとも一定の頻度で設定変更をおこなっており、設定1から設定6までを色々と使い分けています。
そんな設定変更に関して、実はある種のパターンが存在するホールというものが少なからず存在しています。
前日や直近数日間の稼働ゲーム数やボーナス回数、差枚数などによって翌日に高設定を投入する台を決めたり、低設定を投入する台を決めたりするような傾向の見て取れるホールは確実に存在します。
こういった設定投入パターンの事を、「設定のクセ」と言ったりもします。
しかしよくよく考えて見ると不思議な話ですよね?だってホール側としてはお客さんに低設定を打ってもらいたいと思っている(利益を出したいと思っている)のに、なんでわざわざ分かりやすい投入パターンを作っているんだろう…と思いませんか?
その理由はいくつか考えられますが、代表的なものを4つ挙げてみましょう。
理由その1:いちいち考えるのが面倒
なんでもそうですが、ある程度やる事をルーチン化してしまった方が簡単ですし、無暗にあれこれと考えずに済む点で言っても気楽ですよね。
毎日毎日パチスロの設定管理を行っている人からすると、その度に投入傾向を変えて見たりなんだりするのは思いのほか面倒な事です。
ですから、ある一定の基準のものにルーチン化された設定管理を行っている所も多いのです。
特定条件に合致する台を高設定にしたり、逆に特定条件に合致する台を低設定にしたり、そういった事をシステマティックに行っているホールにとって一番の理由はコレではないでしょうか。
理由その2:客に高設定を狙わせるため
「ホールはお客さんに低設定を打たせたがっている」
きっと設定というものを理解している多くのスロッターはそう考えていると思います。
根本的にはまさにその通りなんですが(そうでないと儲からない)、とは言いつつ高設定を使ったからにはしっかりと回して欲しいというのも偽らざる本音としてホール側は持っているものです。
高設定をしっかり粘って打ってもらう事で出玉を見せて、「この店は勝てる店だ」と多くのお客さんに思ってもらえれば結果的にお客さんの数や滞在時間が増えて、ホールとしてはより儲かる状況となります。
そのためにはある程度分かりやすいパターン化された設定投入傾向(クセ)を付けておく事で、中級者以上の打ち手が高設定を狙いやすい状況を意図的に作り出す必要があるのです。
またそういったクセを上手い事扱う事で、狙いに来た人にも簡単には勝たせずに稼働アップへと貢献してもらうようなやり方も可能となります(一定のクセを付けつつ意図的にハズレも入れて置く)。
理由その3:まんべんなく稼働させたい
ホール側が高設定を投入する理由の最たるものは、低設定よりも高設定の方が稼働する(多くのゲーム数を回して貰える)からです。
前日、あるいは直近の数日間で稼働が悪い台に高設定を投入する事で、まんべんなく台を稼働させたいという思惑があるのです。
それ故の結果として、一定のパターンで高設定が投入されやすい…というケースもあります。
またホールによって「この投入パターンが最も全体稼働を上げやすい」という結論が出ているようなケースもあり、その方針に従って一定のパターンで設定配分を行っているような場合もありますね。
理由その4:ついつい似たパターンになってしまう
本来的な意味での癖(クセ)に相当する理由ですね。
ここまで語って来た理由は設定を管理する側の人間が自覚的なものであったのに対して、これに関しては本当に無意識に似たパターンで設定を扱ってしまいがちになるというケースです。
これは客側からは意図しているのか本当に癖でそうなっているのかを判断する事は難しい所ですね。
例えばついつい角台に高設定を入れがち…なんて傾向が、意図したものなのか癖なのかを外側から判断する事は難しいです。
クセの代表的な例
以下は比較的良く見られるパターンです。
後述する具体的なクセの見つけ方を実践する際に、ここで挙げるような特徴を有していないかを照らし合わせつつ判断する必要があります。
稼働データを基準とした傾向
- 前日の〇〇〇が一番少ない台
- 前日の〇〇〇が二番目に少ない台
- 前日の〇〇〇が一番多い台
- 前日の〇〇〇が二番目に多い台
- 過去3日間の〇〇〇が一番少ない台
- 過去3日間の〇〇〇が二番目に少ない台
- 過去3日間の〇〇〇が一番多い台
- 過去3日間の〇〇〇が二番目に多い台
- 過去7日間の〇〇〇が一番少ない台
- 過去7日間の〇〇〇が二番目に少ない台
- 過去7日間の〇〇〇が一番多い台
- 過去7日間の〇〇〇が二番目に多い台
上記はあくまでも一例ですが、〇〇〇には『稼働ゲーム数』『差枚数』『ボーナス回数』などが入ります。
こういった傾向から高設定を投入する台を選別していくのが「稼働データに基づいた設定投入パターン」です。
こういったデータで注目したいデータ範囲としては、『前日』『過去3日』『過去7日』といったあたりは意識して見てみると良いでしょう。
また一番多いor少ないだけではなく、二番目や三番目など、何かしらに共通点を見いだせないかを意識してみると思わぬ発見があったりもします。
台の配置に関する傾向
- 〇〇〇に高設定が投入されやすい
- 〇〇〇に高設定が投入されにくい
- 目立つ場所へ配置変更された機種は高設定が投入されやすい
〇〇〇には『角台』『角から2台目』『角から3台目』『島の中央付近』などが入ります。
ホール側にとって常識的な認識として、「角台は放っておいても稼働が付く」というものがあります。
打ち手として考えれば分かりやすいと思いますが、両隣に人が座る(かもしれない)状況よりは角台の方が随分と居心地が良いですよね?
特に台間隔が狭いホールなんかだと顕著に表れる傾向ですが、それ故に角台はそれ以外に比べると総じて稼働が良いのです。
それを理由として「角台には高設定は使わない」という方針のホールも実際に少なからず存在しています。
しかし一方で、「角台=目立つ=出玉アピールに最適」という事も同時に言えるので、むしろ角台に高設定を多く投入するというホールも存在します。
重要なのは自分が通っているホールが角台についてどういった認識を持っているかを押さえておくことですね。
またホールによって機種の扱いランクが設置場所である程度推し量れるケースもあり、より目立つ場所に設置されている台ほど扱いが良い(高設定が入りやすい)傾向というものは多くのホールで存在しているものです。
設定の据え置きに関する傾向
- 高設定の据え置きを多用する
- 高設定は翌日ほぼ間違いなく変更される
- 出玉が伴わなかった高設定は据え置く
- 出玉が伴わなかった高設定は変更する
- 出玉が伴った高設定は変更する
- 出玉が伴った高設定は据え置く
- 稼働しなかった(一定ゲーム数以下)高設定は据え置く
- 稼働しなかった(一定ゲーム数以下)高設定は変更する
- 十分稼働した(一定ゲーム数以上)高設定は変更する
- 十分稼働した(一定ゲーム数以上)高設定は据え置く
高設定の据え置き(前日高設定だった台を翌日も高設定のままにする事)をどの程度行うのか(あるいは全く行わないのか)を把握する事は非常に重要です。
基本的に設定狙いというのは「低設定が高設定になったところを狙うよりも高設定が翌日も高設定である状況を狙う方が手堅い」と言えます。
ですから高設定の据え置きを多用するホールを発見出来れば、勝率はグンと高くなる事でしょう。
確実性の度合いはホールによる
前の項目でクセの具体例を示しましたが、仮にこういった傾向があったとしても、常に当てはまるとは限りません。
更に何かしらの条件が合致した時だけこういった法則が適応されるようなケースもあれば、基本的にはある程度の傾向・法則があるものの、意図的にそれを時々外してくるようなケースもあります。
ですのでこのような設定投入傾向(クセ)の把握をする上で重要なのは、「頑なにならない事」です。
設定投入傾向に合致しているからといって「絶対にこれは高設定に決まっている」とは思わない方が良いでしょう。
もちろんそう思えるだけの根拠(そのクセに絶対的な確信と信頼がおけるような状況)であれば話は別ですが、そこまで思えないような状況であれば、設定投入傾向に合致していながらも履歴が悪い状況なら「こんな日もある」とスパッと諦める事も重要となってくるでしょう。
もちろん理想としては、当日履歴が多少悪くても確信を持って「この台は高設定に違いない」と思えるほど自信を持てるクセを把握することですが、それはかなりの上級技だと言えます。
まずは多少緩めでも良いので、ある程度の傾向(クセ)を把握しつつ固執しすぎないスタンスから始めるのが良いでしょう。
具体的なクセの見つけ方
ホールの設定投入傾向(クセ)を見つける手順は以下の通りです。
今回は一例としてサイトセブンのデータを活用したクセの見つけ方を流れに沿って説明して行きます。
今回はとあるホールのアイムジャグラーEXのデータを見てみます。
高設定か否かの判断基準は前回の記事で扱った基準(3000G以上稼働しておりREG確率が設定6の数値と同等以上に良い台を高設定として目星をつける)で行います。
下画像が上で示したデータの前日データとなっています。
当日データで高設定としてマークした14番台、17番台、20番台の前日データを見てみると、17番台と20番台は前日の稼働ゲーム数(総スタート)でワースト1位と2位である事がわかります。
という事は、この店は前日の稼働が悪かった(総ゲーム数の少なかった)台に高設定を投入する傾向があるのかも?という事が読み取れますね。
稼働が悪かった台が次の日にどういった履歴となっているかを、色々な日付で確かめて行きます。
その結果として、「およそ確実に当てはまる」のであればそれは一番喜ばしい事ですが、そうでなくても「比較的当てはまる」あるいは「1/2程度で当てはまる」などでも十分にクセとして活用できる情報と言えるでしょう。
今回はかなり簡略化して説明しましたが、もちろんこのように分かりやすいクセばかりではありません。
クセは分かりやすいと発見しやすいメリットがありますが、それは自分だけにとってのメリットではないのでライバルが増える結果にもつながります。
対して分かりにくいクセというのは発見するのが困難である分だけライバルが増えにくいので、自分だけが美味しい思いを出来る夢のような環境を発見する事も出来るかも知れませんね。
今回のまとめ
今回は以下のような内容を説明してきました。
- 多くのホールで設定投入には一定の傾向が見て取れる
- 設定投入傾向の事を「設定のクセ」とも言う
- クセが存在する理由は様々
- クセには大きく分けて「稼働データに基づくもの」と「配置に基づくもの」がある
- クセが常に適応される訳ではない
- クセの発見方法はデータから仮説を立ててそれをデータから検証する事である
- 分かりやすいクセは発見しやすい代わりにライバル過多となりやすい
- 分かりにくいクセは発見が難しいがライバル不在の状況も可能
今回扱った内容はジャグラーシリーズの設定狙いを行う上で非常に重要な話でした。
当日履歴で高設定らしき台に座るだけではなく、その台がその店の設定投入傾向(クセ)的に高設定が入る可能性の高い台であれば、より一層その台が高設定である可能性が高まります。
言い換えれば、低設定がたまたま高設定らしき履歴になってしまったような台に捕まるリスクを軽減できるとも言えますね。
次回は今回説明したような方法でホールのクセを把握した後、実際にホールで高設定狙いの稼働を行う前にするべき事などを説明します。
それでは今回はここまで。