ジャグラーシリーズが好きでよく打っているけど勝てない、負けが込むと懐事情的に打てない・・・そんな悩みを抱えている人も多いんじゃないでしょうか。
そんな人のために当サイトでは【ジャグラー勝ち組入門講座】と題しまして、ジャグラーシリーズで継続的に勝って行くために必要な技術や知識を段階を踏んで説明しています。
前回は『狙い台を当日履歴データのある状態(昼・夕方・夜など)から打つ際の続行or止め判断の基準や注意点』について説明しました。
今回は前回とは異なり、明確な狙い台がない状況で当日履歴を頼りに台選びをして実戦するようなケースにおいて気を付けるべき点について説明して行きます。
ジャグラーの履歴打ちとは?
前回まで説明してきたジャグラーの設定狙いとは、「高設定の入りそうな台を予想して、その台を打つ」という狙い台ありきのものでした。
それに対して当日の総ゲーム数やボーナス回数、ボーナス確率といったような履歴データのみを手掛かりとして高設定を掴もうとする立ち回りの事を、『履歴打ち』と言います。
あらかじめ狙い台を用意している訳ではないので、まさにその日の履歴で高設定らしき挙動をしている台を打つだけのものですね。
履歴打ちの是非
率直にいって、ジャグラーシリーズの履歴打ちはお勧めできません。
というのも、当講座の4回目『高設定台と判断する基準』の中でも説明しましたが、ジャグラーシリーズには現状『高設定確定要素』といったものは存在していませんから、常に低設定である可能性が付いて回ります。
そんな中でも可能な限り低設定の可能性を減らし、高設定の可能性が高い台を打つ事がジャグラーで勝つための唯一の道なのですが、当日履歴”だけ”で台選びを行う事はよほどずば抜けた良履歴でもなければ低設定の可能性が一定以上にある状況で打つ事になりやすいものなのです。
以前にも例として挙げましたが、例えばマイジャグラー4で「総ゲーム数6000G:BIG30回:REG30回」こんな台があったとします。
BIG・REG確率は共に1/200であり、合成確率が1/100という素晴らしく良いデータですね(しかも総ゲーム数が6000Gも回っているので信頼度も高い)。
この台を設定推測ツールにかけた結果は以下の通り。
このように、設定6の可能性が7割近くあり、設定3以下の可能性が合計しても2%未満という結果となりました。
これぐらいずば抜けた良履歴の台であれば、当日の履歴打ちでも十分に打つ価値があると言えるでしょう。
しかし裏を返せば、これほど素晴らしい履歴のデータをもってしても低設定の可能性を完全には消し去る事は出来ませんし、設定5ならともかく設定4の可能性も現実的に残っています。
例えばこれがマイジャグラー4で「総ゲーム数6000G:BIG25回:REG25回」といった履歴だったらどうなるでしょう。
BIG・REG確率は共に1/240であり、合成確率が1/120というドンピシャで設定6のボーナス確率を体現したような数値です(しかも総ゲーム数が6000Gも回っているので信頼度も高い)。
こうやって見て見ると、もちろん設定6の可能性が一番高いのですが、思いのほか低設定の可能性も残っている事に驚くのではないでしょうか。
設定3以下の可能性が合計で10%以上残っていますね。
つまりこのような履歴の台があったとしても、10台に1台以上は低設定がたまたま高設定らしい履歴になっただけである…と見る事も出来ます。
そう考えて見ると、履歴打ちをお勧め出来ないワケがお分かり頂けるのではないでしょうか。
それこそホールによっては1台も設定5以上を使っていないようなホールも残念ながら存在しています。
そんなホールでさえ稀にではありますが、パッと見でいかにも高設定らしき履歴になるジャグラーというものも存在しています。
しかしそんな台を当日履歴だけを頼りに打ったとしても、残念ながら高設定ではないのです(高設定を使わないホールなんですから)。
ですから当日履歴だけを頼りにした設定狙い(履歴打ち)はお勧めできないのです。
とは言え当然、1つ目の例で挙げたような台であれば十分に履歴打ちでも打つ価値がありますから、常に駄目という訳ではありません。
ただその場合、前回挙げたような台選びの基準よりも相当ハードルをあげて、それこそ「これはもう高設定以外ありえないだろう」と思えるぐらいの履歴データ(それこそある程度稼働していてBIG・REG確率は共に1/200であり、合成確率が1/100というぐらいの数値は欲しい)のものだけを実戦するように心がけて下さい。
履歴打ちに関してはこちらの記事もご覧ください。
当日履歴+αで攻めるのはアリ
当日履歴だけを頼りにした設定狙い(履歴打ち)はお勧めできないと説明しましたが、それは別に当日履歴が参考にならないと言っている訳ではないのです。
当日履歴だけでは不足なだけで、当日履歴は当然有益な情報の一つです。
ですからそんな当日履歴に対して+αの根拠を、そこまで明確なものではなくても結構ですから用意するように心がけましょう。
+αとはつまり、「当日履歴以外にその台が高設定であると思える根拠」です。
例えばその店はカド台に高設定を多く投入する傾向があるした場合、そんなホールでカド台に高設定らしき当日データを刻んでいる台があったとしたら、それはチャンスだと思いませんか?
その台はつまり、「当日の履歴データが高設定っぽい」+「その台(カド台)に高設定が入りやすい」というように高設定である二つの理由付けが出来ているのです。
こういった当日履歴だけではない高設定である根拠を用意できるのであれば、当日履歴を参照した立ち回りも非常に有効です。
履歴打ちはお手軽さが最大のメリット
前回や前々回の当講座などで説明してきた設定狙いは、まず高設定の投入傾向を把握してそれに沿った狙い台を作り…と、言ってしまえば少々面倒な手順を踏む必要がありました。
しかしこの『履歴打ち+α』であれば、多少なりともそのホールがどういった高設定投入傾向を持っているかを把握する必要はあるものの、確固たる狙い台を用意するでもなく稼働できる点が非常にお手軽です。
そもそもジャグラーが好きで楽しく打ちたい、そして勝ちたい…というモチベーションだったものが、色々とやる事が多くて面倒だと感じてしまっては本末転倒です。
ですからこういった「ゆるめなスタンスでの履歴打ち+ちょっとした根拠」という高設定狙いは非常にお勧めです。
今回のまとめ
- 当日履歴データのみを手掛かりに打つ設定狙い稼働の事を『履歴打ち』と言う
- 履歴打ちは実際には低設定を打ってしまうリスクが高まるためお勧めできない
- 当日履歴データ+実戦ホールのザックリしたクセを用意できれば『履歴打ち+α』としてお勧めできる
- 履歴打ち+αはお手軽に実行できるため、より楽しみながらジャグラーで勝ちたい人にお勧め
しっかりと狙い台を定めて稼働した方がよりリスクを減らす事が出来るのは確かですが、そうすると思ったように打てない状況が続いてしまう事も少なくありません。
さらにはそこにかかる労力によってモチベーションが下がってしまう事もありえるでしょうから、いくら勝利の為とは言え根をつめすぎるのも考え物です。
そういった意味では多少ゆるめな立ち回りではありますが、この『履歴打ち+α』は多くの人にお勧めしたい立ち回りだと言えます。
それでは今回はここまで。