嬉しい?悲しい?ホールが良く使う「全台中間設定」という甘い罠【ジャグラー設定配分/オール4】

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ジャグラー打ちとしては、当然ジャグラーを打って沢山出したい、沢山勝ちたい、沢山ペカらせたい!と思うはず。

その上では、やはり打つ台は高設定に越したことはないわけですから、やっぱり高設定をたくさん使ってほしいと思いますよね。

しかし、現実はそうそう甘くはありません。

実際のホールでは、店内に高設定が全くないという状況も、それほど珍しくない頻度で存在しています。

「ボッタクリか?」と思った方も多い事でしょう。

もちろん、そういった場合もあります。

しかし、必ずしもそういったケースばかりではないのです。

実はホールとしても良心的な意味で高設定を使わないという事も、多くのスロッターが想像するよりは多くあるんですよ。

それが、「全台中間設定」という設定配分です。

全台中間設定とは?

全台中間設定とは、読んで字のごとくジャグラーシリーズ機種すべて(ジャグラー全ての事もあればシリーズ別の事もあり、場合によっては列ごとという事もある)を中間設定、つまり設定3や設定4にしておくという設定配分の事です。

良く使われるのはオール設定3やオール設定4、あるいはオール設定3と設定4が半々ずつという配分ですね。

具体的に言えば、お客さんに還元する気がある時はオール4、利益を取りたい時にはオール3という事もあります。

何れにしても、高設定と呼ばれる設定5と設定6を使わない代わりに低設定とされる設定1や設定2も使わない、言ってみれば「生かさず殺さず」といったような配分とも言えるでしょう。

全台中間設定は良心的な配分ではある

生かさず殺さずというと聞こえは悪いですが、ホール側は利益を取らないと営業が成り立ちませんから、当然低設定で利益を取りたいわけです。

それをあえてせず、中間設定でお客さんに遊んでもらおうとしていると考えれば、それほど悪い話ではないと思いませんか?

全台中間設定と聞くと、高設定を打ちたい身としては渋い顔にならざるを得ないんですが、しかしこの配分は基本的にお客さんに対して非常に良心的な考え方によって生じるものです。

より分かりやすくするために、状況設定をして考えてみましょう。

1/6で設定6の場合

例えば何かしらのジャグラー機種が全12台設置という状況で、設定6を使うと事にしました。

その場合、全体の利益を考えたら当然設定6で放出する分を他の台で回収しなければならないという事になります。

すると、どのような設定配分になるかを考えてみます。

  • 設定6:2台
  • 設定5:1台
  • 設定4:1台
  • 設定3:0台
  • 設定2:4台
  • 設定1:4台

例えばこんな配分でしょうか。

やはり設定6を使うとなると、その分を低設定で回収しなければいけませんからね。

しかもこの場合は設定6を2台も投入していますから、なかなか低設定で回収するのも大変です。

これぐらいの配分でも、高設定がしっかり稼働すれば、このジャグラー島は店側の赤字になってしまうでしょう。

店側としては赤字を打っているものの、実際には12台中8台、実に2/3のお客さんが設定1や設定2といった低設定を打っています。

そして低設定を打っているわけですから、当然負けてしまう可能性が高まりますから、お客さんの評判も全体としては悪い事が想定されますね。

赤字を打っているのにお客さんの評判が悪いとなると、なんのための赤字なのか、よく分からなくなってしまいます。

全台中間設定の場合

一方、全台を中間設定にすると、低設定を使わない事になりますから、結果的に低設定を打たされる人もいない状況になります。

  • 設定6:0台
  • 設定5:0台
  • 設定4:6台
  • 設定3:6台
  • 設定2:0台
  • 設定1:0台

機種にもよりますが、この配分でも設定4と設定3が均等に動けばほぼプラマイゼロ、換金ギャップ込みで少し利益が取れるかも?という程度です。

アイムジャグラーなら非等価でこれぐらいでも扱えるでしょうが、等価店のマイジャグラーでこの配分というのは、ホール側からすれば赤字を垂れ流す営業となってしまう可能性が高い。

そうなると、常時この状態にしておくのは苦しいと思うような配分です。

しかし、中間設定だけという事は低設定を打っている人は皆無です。

低設定を打つ事によって必然的に負ける人というのは誰もおらず、いるのは中間設定を打って運よく勝てた人と、同じく中間設定を打って運悪く負けた人だけです。

ジャグラーシリーズの中間設定というのは、おおよそ期待値的にプラスマイナスゼロ付近でのヒキ勝負といった事になりますから、そういった意味ではどの人に対しても公平な設定配分とは言えるでしょう。

このように、全台中間設定というのは言ってみれば、打ち手の格差を広げないようにするための工夫なのです。

特にあまり設定狙いが得意じゃない人でも、設定狙いに秀でた人と同じような条件で勝負が出来るようにするという意味では、ユーザー全体に対して非常に公平な設定配分なのです。

「それでも高設定が打ちたい」という本音

ここまでの説明でお分かり頂けたんじゃないかと思いますが、全台中間設定、特にオール4なんかは、ホール視点に立つと非常に良心的なジャグラーの扱い方だと思うんです。

そう、極めて良心的な設定配分だとは思うんですよ・・・でも。

それでも自分は、正直にいって「高設定が打ちたい!」と思ってしまいます。

言ってしまえば、「低設定を打って痛い目を見る事があったとしても、高設定を打ってガッチリ勝てる状況が欲しい」というのが本音。

やはり自分は出来る事なら設定6が打ちたいですし、少なくとも設定5が期待できる状況で稼動したいと強く思わずにはいられません。

実際に後から自分が打っていたジャグラー島がオール4だったと知らされた時には、嬉しさよりも脱力感を覚えずにはいられない、それが素直な気持ちです。

オール4というのは多くのジャグラーユーザーに対しては良心的な配分だとは思います。

しかし、自分が求めているのは低設定というリスクと高設定というリターンが共存しているジャグラーコーナーなんです。

そんな打ち手からすると、オール中間設定というのは、何とも困った状況であるとは言えますね。

と言いつつ、たまにはオール4島も悪くない

高設定を打ちたいジャグラーユーザーのひとりとしては、正直言って全台中間設定の島は遠慮したい気持ちが強い。

とは言え、常に天国か地獄かという状況が良いという訳でもなく、もっと気楽にふらっと打ちたいような時には、全台中間設定のような扱い方をしているホールは非常にありがたい存在です。

ただし問題なのは、そのホールが全台中間設定なのか否かというのは、なかなか判断が難しいという点。

ゆえに全台中間設定の島を狙うというのは、実は難易度の高い稼動になってしまいます。

それこそ店員さんがそういった事を客に宣伝して回っているような状況でもないと、なかなか全台中間設定というような確信は得られないものです。

ジャグラー全台の合計ボーナス確率を計算してみるのも良いですが、それだけだと設定1から設定6まで使っている平均設定4の店なのか、全台設定4の店なのかの判断は中々難しいですからね。

個人的には数値のブレ方などである程度判断できますが、これを明確に数値化して説明する事は中々難しい・・・。

ざっくり言えば、良くて設定5、悪くて設定3ぐらいの範囲に半分以上の台がおさまっている状況だと、全台中間設定の疑いが強くなるという感じです。

何れにしても平均設定が高い事に越したことはないので、まずは全台平均を計算してみて、その島がどの程度の扱い方なのかを見る事は、全台中間にしろメリハリにしろ有益な事でしょう。

こういった全台平均の数値を調べるには、サイトセブンが大変重宝します。

サイトセブンで全台平均の数値を観察し、全台平均で中間設定付近の数値となっており、なおかつ機種毎のバラつきは小さければ、全台中間設定的な配分をしているのかも?ということでチェックしておきたいところですね。

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