ボーナスの生入りとは?生入りさせるメリット・デメリット

ピエロ

ジャグラーを打っている時にビックリする瞬間がいくつかあると思います。

アイムジャグラー系機種などでは何と言ってもあの音(ガコッ音)にビックリする機会が多い事でしょう。

対してマイジャグラーシリーズやゴーゴージャグラーシリーズだと・・・あの瞬間ではないでしょうか?

今回は、そんなジャグラーシリーズ共通でビックリする瞬間である「生入り」についてのお話です。

ボーナスの生入りとは?

ジャグラーシリーズで言う所のボーナスの生入りとは、GOGO!ランプを光らせる事無くボーナスが入賞する事です。

基本的にはボーナス告知が後告知であった時に、その告知が発生する前にボーナスを意図せずに揃えてしまった事を指します。

先告知であれば当然GOGO!ランプが点灯していますから、ボーナス当選ゲームにそのままボーナスを揃えたとしても「生入り」とは言いません。

生入りしやすい機種の特徴

ボーナスの生入りとはつまり、左リールにチェリーを狙っていない状況(適当打ちや目押しミスなど)で中リールと右リールにもボーナスを狙っていないのに偶然ボーナスが入賞してしまう事です。

言い換えればリール配列的に適当打ちでもボーナスが揃いやすい機種が「生入りしやすい機種」という事になります。

ジャグラーシリーズは機種によってリール配列が微妙に異なりますので、比較的生入りしやすい機種と、しづらい機種があります。

生入りしやすいジャグラー機種

ジャグラーをリール配列で分類する記事を以前書きましたが、そこで書いた分類で言えば正統派ジャグラー配列(アイムジャグラー系配列)の方が左リールに7絵柄が多いので生入りしやすいという事になります。

さらには正統派ジャグラー配列の中でも、中リールの7の数に違いがあるという話をしました。

中リールに7が複数あるリール配列の機種は、生入りしやすいと言えるでしょう。

では、この特徴に当てはまる現行機種はどれかと言えば・・・実は一つもありません。6号機ジャグラーシリーズ機種は全て、中リールには7絵柄が1つしかないのです。

正確に言えばハッピージャグラーVⅢだけは例外的に7が複数あるのですが、ハッピージャグラーシリーズはボーナス絵柄が特殊である事はジャグラーユーザーならご存知でしょう。バー絵柄が他のジャグラー機種で言う所の7絵柄のような扱いですので、そういった意味ではバー絵柄が中リールに1つしかないハッピージャグラーも同様の仕様と言えます。

6号機ジャグラーは、おそらくボーナス目押しの難易度を下げる意図で、中リールに7絵柄(メインのボーナス絵柄)を1つしか配置しない事にしたようです。

ちなみに5号機ジャグラーにおいては、以下のような機種が中リールに7絵柄を2つ配置していました。

このように、実は正統派ジャグラー配列機種で中リールに7絵柄が2つ配置されているのはアイムジャグラー系機種だけでした。

アイムジャグラー系配列の特徴として、左リールと中リールに関しては目押しをせずともボーナスがテンパイしやすい事を意識して作られている点が挙げられます。

その特徴はそのまま「生入りしやすい配列の特徴」として語る事も出来ます。

この特徴を6号機のアイムジャグラーEXが踏襲しなかったのは、興味深い変化と言えるかもしれません。まぐれでの揃いやすさよりも狙いやすさを優先した事は、パチスロユーザー内での趣向の変化を表しているのかも知れませんね。

生入りのメリット

ボーナスを生入りさせる事によるメリットは、何といってもより早くボーナスを揃えてゲームを進める事が出来る点でしょう。

といっても生入りとは基本的に意図せず偶然揃ってしまう状況を指すので、早くゲームを進める為に生入りさせるという表現は不適切かも知れませんが。

ある意味一番のメリットは、ボーナスの目押しが苦手な方にとってはGOGO!ランプが光ってからボーナスを目押しする手間が省けるという点ではないでしょうか。

先ほどの項目でも語ったように、5号機のアイムジャグラー系機種のような配列は、左・中リールでボーナス絵柄がテンパイしやすいように設計されていますから、生入り頻度の高さという点でも、目押しが苦手な人にお勧めな機種と言えたかもしれません(逆にボーナス絵柄を狙おうと思うとアイムジャグラー系配列は厄介な事になる点は以前別の記事でも説明しました)。

生入りのデメリット

逆に生入りさせる事によるデメリットは無いのかという話ですが、細かい話をするならいくつかあります。

当選契機が不明になる

ボーナスの当選契機を把握する事で設定推測の精度が増すジャグラー機種もあります。

マイジャグラーシリーズが代表的な例ですが、REGの当選契機が単独当選であったかチェリー重複であったかを把握する事が設定推測上重要な要素となっていますね。

このような機種の場合、そのボーナスがどの契機で当選したかを把握したい訳なので、生入りさせてしまうとそれが分からなくなって困った事になるのです。

当選ゲームのチェリーを取りこぼす

仮にチェリー重複当選だった場合、生入りしたゲームでチェリーを狙っていればチェリーを獲得できたわけです。

それが生入りさせてしまったがためにチェリーを獲得出来なかったのですから、損失と言えば損失ですね。

チェリー(2枚)を獲得した次ゲームで1枚掛けでボーナスを揃えるのが最適手順であるのはたしかです。

ちなみにその際はブドウ抜きをしっかり実戦しましょう。

とは言え、実際問題そこまでして得られる期待値はごくわずかですから、当選ゲームでチェリーを取りこぼしたとしても然程気にするような事でもないとは思います。

GOGO!ランプの神々しい輝きを拝めない

最大のデメリットはここです。

ジャグラー打ちにとって至高にして至福の瞬間であるGOGO!ランプ点灯の瞬間、その輝きを見逃すというのは非常に勿体ない事です。

ある意味ではGOGO!ランプをペカらせる為に打っていると言っても過言ではないのに、折角ボーナスを引き当てたのにその機を逃すというのは…得も言われぬ喪失感があります。

そんな感情をいだくユーザーが多いカラこそ、生入りという言葉が少々残念なニュアンスと共に定着しているのでしょう。

生入りすら楽しむのが玄人

GOGO!ランプが光った瞬間こそジャグラーの醍醐味、そんな感想を抱いている人は非常に多いと思います。

それは間違いのない所だと思いますが、しかしだからこそ時折訪れるボーナスの生入りにすら楽しみを見出してしまうのがより深いジャグラーの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。

生入りを発生させるにはまず、左リールに7絵柄が停止するような位置を狙う必要があり、それは基本的にチェリー狙いの時に狙うバー付近とは違う位置です。

生入りという現象を楽しむためにはまず、適当打ちというゲーム性を受け入れなければいけません。

より無駄のない打ち方である左リールチェリー狙いという概念から解放され適当打ちを受け入れた時、より奥深いジャグラーの世界が広がっているのかも知れませんね。