設定狙い関係の記事で度々触れていますが、5号機のジャグラー機種において設定狙いをする上での二大巨頭といえば『アイムジャグラーシリーズ機種』と『マイジャグラーシリーズ機種』です。
どちらもジャグラーという枠組み内に限らず、多くのホールでメイン機種として稼働している台ですね。
そんな両機種ですが、実際の所どちらの機種がより勝ちやすいのか…気になる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では両機種を設定狙いで打つ場合、それぞれのメリットデメリットについて見て行きます。
設定狙いで打つ際のメリット・デメリット『アイムジャグラーシリーズの場合』
メリット
導入台数が多い
アイムジャグラーシリーズはマイジャグラーシリーズと双璧を成すジャグラーの看板シリーズですから、その設置台数も当然多いです。
設置台数が多い=ホールのメイン機種として扱われている=設定状況が良好というのはいつの時代も不文律として成立する図式です。
もちろんその「設定状況が良好」というのもホールによってピンキリなのですが、他の機種に比べれば多くのホールで優遇された設定配分になりやすい機種である事は間違いありません。
設定狙いの鉄則は「メイン機種を狙え」です。
高設定の投入率が高い
高設定とはどこからが高設定かは意見の分かれる所ですが、仮に設定5以上を高設定とした場合、アイムジャグラー系機種は他のジャグラーと比較して明確に高設定の投入台数が多い台だと言えます。
以前各種ジャグラーがホールでどのような設定配分となっているかを扱った記事を書きましたが、アイムジャグラーは約10%ほど高設定(設定5以上)が使われていました。
設定 | 機械割(ホール実戦値) | 設定配分 |
---|---|---|
1 | 96.9% | 24% |
2 | 97.5% | 14% |
3 | 99.3% | 45% |
4 | 101.4% | 8% |
5 | 103.0% | 9% |
6 | 104.3% | 1% |
ホール実戦値の機械割が解析値よりも低くなっていますが、ジャグラーシリーズは幅広いユーザーに支持されている台ですから、ボーナスを揃えるのが苦手なユーザーさんも多く打っている事でこういった数値となっています。
キッチリとボーナスを狙って揃えられる方はちゃんと解析値通りの機械割がありますのでご安心下さい。
設定配分に関しては、設定6は僅か1%しか使われていないのが残念な所ですが、これはあくまでも数多くのホールデータを平均した数値ですから、当然全く高設定を使わないような打っては駄目なホールも含まれている数値ですので、頑張っているホールはもっと多くの割合で設定6が使われています。
このデータで見るべき点はマイジャグラーシリーズとの比較なんですが、それはマイジャグラーシリーズの項目で語るとして…結論だけ先に言えばアイムジャグラーシリーズの方が高設定投入率は断然高いというのがデータからも証明されています。
アイムジャグラーは高設定の投入率で言えば間違いなく全ジャグラー機種で一番だと言えるでしょう。
ライバルが少ない
マイジャグラーシリーズと比較した場合に最も強く主張したいアイムジャグラーシリーズで設定狙いをするメリットは、ライバルが比較的少ない点です。
アイムジャグラーシリーズは高設定投入率が高い事は前の項目で説明しましたが、そこには明確な理由があります。
それは、高設定の機械割がマイジャグラーシリーズと比べて低い事です。
つまりマイジャグラーシリーズに比べると勝つにしても金額が少なくなりやすいのです。
さらには勝率でもマイジャグラーシリーズの高設定ほど高くはありませんから、結果的にアイムジャグラーシリーズで高設定を掴んでも負けてしまうケースは然程珍しい話ではありません。
そういった事情から、ガッツリ勝ちたい人ほどアイムジャグラーシリーズを敬遠する傾向があるのですが、そのおかげでライバルが少ないのです。
たしかに高設定を掴めた時の期待度はマイジャグラーシリーズには敵いませんが、その分高設定を掴みやすいのは大きなメリットでしょう。
設定投入パターン(クセ)が比較的わかりやすい
これはホールによりけりでしょうが、マイジャグラーシリーズとの比較で言えば明らかにアイムジャグラーシリーズの方が設定投入パターン(クセ)を隠していないケースが目につきます。
これは先述のライバルが少ない点と密接に関係していますが、要するにガツガツと狙いにくるユーザーがマイジャグラーシリーズに比べれば少ないので、クセを隠す意識が働きにくいのでしょう。
あるいは高設定を見つけさせたいという意図が働いているのかも知れませんね。
デメリット
機械割が総じて低い
先ほどメリットとして挙げたライバルの少なさは、機械割の低さから生まれるものです。
機械割が全体的に低く、特に設定6でもマイジャグラーシリーズの設定5よりも機械割が低い点は、ガツガツと勝ちにこだわる人にとっては物足りない部分だと思われます。
そういった意味ではそもそも高設定狙いの対象外と見なしているスロッターも少なくないですね。
言ってしまえば「夢がない」のです。
ガコッ!となる
ご存知あの音がアイムジャグラーシリーズでは鳴ります。
自分のようにあの音が苦手な人にとっては機械割が低い事以上に大問題です。
今後出るジャグラーシリーズではあの音は標準で非搭載にして頂きたいと切に願っているぐらいです。
設定狙いで打つ際のメリット・デメリット『マイジャグラーシリーズの場合』
メリット
導入台数が多い
これはアイムジャグラーシリーズと同様ですね。
設定状況に関してもアイムジャグラーシリーズ同様にホールによってピンキリなのですが、他の機種に比べれば多くのホールで優遇された設定配分になりやすい機種である事はこちらに関しても間違いありません。
繰り返しになりますが、設定狙いの鉄則は「メイン機種を狙え」です。
機械割が高い(ハイスペック)
ジャグラーの中でもハイスペックなジャグラー機種の代名詞がマイジャグラーシリーズであり、その点に関して他のジャグラーシリーズ機種を打たないような人もマイジャグラーシリーズだけは打つという人も少なくないほどです。
設定 | チェリー狙い機械割※1 | フル攻略機械割※2 |
---|---|---|
設定1 | 96.57% | 97.30% |
設定2 | 99.01% | 99.67% |
設定3 | 101.16% | 101.82% |
設定4 | 104.32% | 104.99% |
設定5 | 107.14% | 107.65% |
設定6 | 111.58% | 112.31% |
※1:通常時、ベル・ピエロは取得せず。
※2:通常時、チェリー・ベル・ピエロをすべて取得。
設定6の機械割が110%を超える数値を記録しており、これはガッツリ勝ちたいユーザーにとっても非常に魅力的な機械割であると言えます。
アイムジャグラーの設定6と比べると、一言で言えばまさに「夢がある」のです。
ガコッ!とならない
ご存知あの音がマイジャグラーシリーズでは鳴りません。
この点がマイジャグラーシリーズがただのハイスペックジャグラーという範疇以上に大ヒット機種に慣れた最たる理由であると思います。
自分のようにあの音が苦手な人にとっては機械割が高いという点よりもさらに価値のある特徴ですからね。
アイムジャグラーの項目でも書きましたが、今後出るジャグラーシリーズではあの音は標準で非搭載にして頂きたいと切に願っています。
デメリット
高設定投入率が(アイムジャグラーと比べれば)低い
アイムジャグラーシリーズに関してはメリットとして挙げた特徴ですが、マイジャグラーシリーズに関しては逆の事が言えます。
ただ誤解のないようにして頂きたいのは、あくまでも「アイムジャグラーに比べれば低い」というだけで、パチスロ一般の中ではどちらかと言えばマシな部類であるという事です。
こちらに関しても同じく、以前各種ジャグラーがホールでどのような設定配分となっているかを扱った記事を参照してみますと、マイジャグラー4において使われている高設定の割合は3%ほどでした。
設定 | 機械割(ホール実戦値) | 設定配分 |
---|---|---|
1 | 96.2% | 24% |
2 | 98.3% | 47% |
3 | 100.5% | 22% |
4 | 103.1% | 4% |
5 | 106.0% | 2% |
6 | 110.4% | 1% |
アイムジャグラーの10%と比較すると劇的に低い割合ですね。
しかしそれもそのはず、何しろホール実戦値に関してもマイジャグラーの設定5の方がアイムジャグラーの設定6よりも出玉率が高いんですから。
しかもマイジャグラー4のデータを見ると、アイムジャグラーほどには解析値からの乖離が大きくないのです。
これはつまり、ユーザーの技術レベルがアイムジャグラーと比べて総じて高いという事を意味しており、言い換えれば勝ちに対して貪欲なユーザーが多くマイジャグラーを打っている事を表しています。
そういった理由もあり、マイジャグラーシリーズはアイムジャグラーシリーズと比較すると高設定の割合が低いのです。
ライバルが多い
これだけ魅力的な設定6の数値をもってすれば、やはりライバルが増えるのは必然でしょう。
勝利に貪欲なスロッターが狙う機種(機械割)として一つの区切りになるのが110%というラインです。
ここを超えている機種は多くのスロッターが喜んで打ちたいと思っている出玉性能となっており、当然のように競争も激化します。
ただでさえ少ない高設定をライバルたちと争うなかで手中に収めなければいけないのですから、苦しい戦いを強いられるのは必至でしょう。
設定投入パターン(クセ)が分かりづらい
ライバルが多い点に絡んで高設定の投入パターン(クセ)も明らかにアイムジャグラーシリーズと比較した場合には分かりづらいと感じます。
やはりマイジャグラーの設定6クラスとなると狙って来る猛者が数多くいますから、お店としてもそう簡単に掴ませてたまるかと、一筋縄ではいかない戦法を取ってくることが多いのです。
ただでさえ高設定の絶対数はすくなく、そしてライバルは強力なのに、さらに高設定投入のクセまで見抜きにくいんですから、いばらの道とはこの事です。
結論
ここまで順々に読んできて頂いた方なら、おおよそ結論の検討が付いていると思います。
そう、アイムジャグラーシリーズとマイジャグラーシリーズのどちらが高設定狙いにより向いているかと言えば、アイムジャグラーシリーズ機種であると言えます。
理由としてはここまで説明してきたように、「高設定の台数が多くライバルがマイジャグラーに比べると少ないから」です。
たしかにアイムジャグラーシリーズには「機械割が低い」という欠点があります。
しかしそれでも、高設定に座れる可能性はマイジャグラーのそれに比べて圧倒的に高いと言えるのです。
現実問題としては設定6以外にも設定5を視野に入れて稼働する事が必要となるでしょうが、「マイジャグラーの高設定に比べて圧倒的に掴みやすい」これに尽きます。
どんなにハイスペックであっても自分が掴む事ができなければ意味がありません。
もちろん、マイジャグラーの高設定を掴みやすい環境を発見できたとしたらそれは非常に良い思いが出来るでしょうから積極的に狙って行くべきです。
ただそういった環境以外に関しては、どちらかと言えば断然アイムジャグラーシリーズを狙って行った方が手堅く勝ちに繋がるだろうと思われます。
お勧めなのは、マイジャグラーシリーズから狙いを定めて見て、上手くいかないようならアイムジャグラーをメインに据えて打つという戦略、それがベターでしょう。
マイジャグラーにも目を向けつつ主戦場はアイムジャグラー、それが現実的に最も勝ちやすいジャグラー稼働と言えるんじゃないでしょうか。
©KITA DENSHI