5号機ジャグラーシリーズの歴史を振り返る【アイムジャグラーEXからゴーゴージャグラー2まで】

5号機ジャグラーの歴史

2021年1月末、予定通りにいけばその時点で全国に設置されている5号機は全て撤去され、6号機自体が本格的に幕を開けます。

そこで今回の記事では、5号機の歴史において登場したジャグラー機種を、年代を追いつつ振り返ってみたいと思います。

当時を懐かしく振り返る人もいれば、自分の知らない時代の話を新鮮に感じる人もいるかと思いますが、ジャグラーの歩んだ5号機時代というものを振り返ってみましょう。

2007年

アイムジャグラーEX

ジャグラーEXピンクパネル筐体

後に「ジャグラーが無ければパチスロは持たなかったかも知れない」とすら言われる事になる、当時のホールにとっては救世主であり、パチスロコーナーの大黒柱ともなった機種です。

4号機のジャグラーに比べて出玉性能が大幅に落ち、技術介入性もほとんどなくなった事で玄人からは厳しい意見も聞かれたものの、ライトユーザーを中心として「GOGO!ランプが光ればボーナス確定」という分かりやすさが支持を受ける形で、当時稼働の苦しいパチスロコーナーの中で数少ない活気ある島状況を成立させる事に成功しました。

アイムジャグラー7

アイムジャグラーEXから数か月遅れで導入された機種。一般的にはアイムジャグラーEXのパネル違い程度の認識だったと思われますが、実は内部数値に細かな違いがありました。機械割にも若干の差があったものの、最も顕著だったのはブドウ確率。アイムジャグラー7はEXに比べてブドウ確率の設定差が小さくなっており、ブドウを数える意味がほぼないと言っても良い仕様でした。

  • アイムジャグラーEX:設定1-5(1/6.49)~設定6(1/6.18)
  • アイムジャグラー7:設定1-5(1/6.12)~設定6(1/6.01)

そうとは知らずに当時、アイムジャグラー7を打ちながらブドウを数えていたユーザーも中には居たとかなんとか…(経験者談)。

ラブリージャグラーA

ライトユーザー志向の強いアイムジャグラーシリーズとは毛色の違うジャグラーとして登場したのがこのラブリージャグラー。5号機ジャグラーの中で人気投票を行ったとしたら間違いなく上位に入賞するほど、今なお根強い人気を誇ります。変則押しの楽しさや7絵柄ボーナスとBAR絵柄ボーナスが別フラグとなっている5号機ならではの仕様が生み出す妙は、アイムジャグラーシリーズとは違ったものをジャグラーに求めている打ち手を虜にしました。さらにはアイムジャグラーシリーズと比較して出玉性能が高く設定された点を評価する人も多かった機種ですね。

2008年

4号機が完全に撤去されて閉塞感すら漂うパチスロコーナーでも孤軍奮闘(は少々言い過ぎですが)していたジャグラーシリーズ。

この年頃にジャグラーシリーズがパチスロコーナーでの地位を盤石のものとしたのではないでしょうか。

ジャンキージャグラー

アイムジャグラーが高設定になるほどBIGとREGの確率が同程度になっていくのに比べて、ジャンキージャグラーやラブリージャグラーはBIG偏向型。しかしジャンキージャグラーは仕様のシンプルさはアイムジャグラー寄りな機種といった、ある意味では絶妙のバランスだったように思います。さらには高設定域の出玉性能が優秀な点も見逃せないポイントでしょう。このジャグラーは何と言っても「音」が良い。「打感が良い」と言っても良いでしょうが、この台を打っている時のボタン停止音などが好きだったという意見はジャグラーファンの間では良く聞く話ではないでしょうか?

2009年

クラシックジャグラー

名前の通り、より昔のジャグラー感を演出する事を意識したのがクラシックジャグラーでした。GOGO!ランプが昔のジャグラーで使われていた電球による光り具合を再現したものとなっており(実際にはLEDだったようですが)、アイムジャグラーシリーズの代名詞である「ガコッ!」という告知音を無くした事により、昔を懐かしむユーザーのみならず「ガコッ!」音が苦手なユーザーからも支持を得ていました。

アイムジャグラーSP

ほぼアイムジャグラーEXではあるものの、筐体が新筐体となっている以外にも細かな数値が異なるタイプのアイムジャグラー。後に登場するアイムジャグラーシリーズは全てアイムジャグラーEXのスペックを完全継承する事が当たり前になっていったわけですが、この機種は完全継承ではなくバージョンアップといった位置付けの機種だったように記憶しています。しかしなぜかジャグラーシリーズの中では支持率が今一つであり、この機種があまり支持されなかった事から「アイムジャグラーEXのスペックを完全に再現しなきゃダメだ」といった謎のこだわりを生み出した張本人でもあります。個人的にはこの機種が支持されなかったのは、この筐体の操作性や打感の問題が大きかったんじゃないかと思うんですが…。

2010年

ハッピージャグラーV

系譜としてはラブリージャグラーに連なる5号機ジャグラーとしては変則的なタイプの機種。リール配列や変則押しの面白さといった点はたしかにラブリージャグラーを彷彿とさせるものの、筐体の色合いが全く異なる事もあって、後継機とまでは言えない所が微妙に歯がゆいポイント。変則押しの面白さはラブリーから更に進化したと言っても良く、押し順毎に様々な表情を見せる仕様は一部のジャグラーファンから熱烈に支持されました。

マイジャグラー

5号機ジャグラーシリーズにおいてアイムジャグラーと双璧をなす「マイジャグラーシリーズ」の第一弾。発売当初はGOGO!ランプの位置が中央にあり、しかも周りから見えづらいという仕様には賛否両論というか、懐疑的な人も多かったんじゃないでしょうか。しかし結果的には5号機ジャグラーシリーズにおいてアイムジャグラーを凌ぐほどの人気シリーズにまで成長したんですから、何が起こるか分からないものです。特徴的なGOGO!ランプだけではなく、5号機ジャグラー最高峰のスペックにも注目が集まりました。

2011年

アイムジャグラーAPEX

アイムジャグラーSPのリベンジとばかりに登場した、アイムジャグラーEXの完全継承を謳う機種。結果的にはそれなりの支持を得た事もあり、「やっぱりEXと完全に同じじゃなきゃ駄目なんだ」といった謎の認識が確信に変わった台だったのではないでしょうか。ぱっと見で筐体上部がピエロの帽子柄になっている事でAPEXは直ぐにわかるといった印象が残っています。

ミラクルジャグラー

「変なジャグラーシリーズ」の系譜を継ぐ台として登場したミラクルジャグラー。とは言え4号機のハイパージャグラーに比べれば随分とまともな台ではあります。問題は設定推測をさせない事を強く意識したボーナス確率。この仕様により、高設定を狙う打ち手が避けがちなジャグラーナンバー1の地位を不動のものとしていました。逆に言えば、だからこそ美味しい状況というものも存在していたのも確かであり、ある意味では上級者向けのジャグラーであったと言えるでしょう。

2012年

ニューアイムジャグラーEX

まさにアイムジャグラーEXの完全継承を意識したのがこのニューアイムジャグラーEX。名前に「ニュー」が付いた事と筐体が新しくなった事以外はそのまんまアイムジャグラーEXでしたね。のちに名実ともにアイムジャグラーEXを継ぐ台が登場した結果として、「ニューアイムジャグラーEXの方がアイムジャグラーEXより古い」といった逆転現象を引き起こした事も記憶に新しい。この機種から採用された新筐体は、これまで筐体の操作性に難があると言われていた北電子のイメージを払拭する、非常に打ちやすいものとなっていたのは好印象でした。

マイジャグラー2

初代が受け入れられた事で登場した二代目ですが、この機種でマイジャグラーシリーズの地位を盤石なものとしたように記憶しています。初代のGOGO!ランプは少々見えづらい仕様でしたが、この機種から視認性が劇的に改善。暗闇の中に浮き上がるGOGO!ランプは歴代ジャグラーシリーズの中でも特異な存在感を放っていました。非常に完成度の高い機種であったこともあって、この機種からアイムジャグラーからマイジャグラーに「鞍替え」したという人も多いのではないでしょうか?

2013年

ジャグラーガールズ

名前からするとラブリージャグラーの系譜を継いでいそうな印象にもなる本機ですが、実際には4号機のジャグラーガールの後継機という位置付けです。5号機ジャグラーでもお馴染みの「ガコッ!」音を始めて搭載したのが初代ラブリージャグラーだったとの事で、本機はアイムジャグラーシリーズ以上にガコガコ鳴りまくります。あの音が苦手な打ち手にとっては天敵のような機種でしたが、逆に言えばあの音が好きな打ち手にとっては最高の機種だったと言えるでしょう。アイムジャグラーシリーズやマイジャグラーシリーズとは異なりBIG偏向型である点も人気のポイントです。

みんなのジャグラー

ジャグラーファンからアイディアを募集する形で実現した、ファン参加型企画的な機種。ファンの願望をかなえて行った結果として、低設定は甘く高設定はハイスペック、さらには設定判別も比較的容易であるというワガママスペックとして世に放たれました。結果としては、ホールにとっては非常に扱いづらいジャグラー筆頭となっていたんじゃないかと思われます。一度で良いからこの機種の設定6を打ってみたい…と思ったジャグラーファンも多い事でしょう。

2014年

ハッピージャグラーVII

ハッピージャグラーVの正統後継機。正統後継どころか内部仕様的には完全に丸写しなので、ハピジャグ派のユーザーにとっては嬉しい続編だったと思います。変則押しが楽しいジャグラーシリーズ機として確固たる地位を築き、撤去されるまで多くのホールで人気機種として稼働し続けていましたね。

2015年

ゴーゴージャグラー

4号機で登場したゴーゴージャグラーの続編として登場した機種。続編とは言いつつ4号機のスペックを再現しているわけではないので、あくまでも名称とパネルなどの外観を継承しているに過ぎないのですが。ホールに導入されてみると予想以上に高稼働した事から、ジャグラーシリーズの絶対数が不足しているホールで多台数導入されていたのが印象的です。人気の理由は先ペカがない完全後ペカ仕様が評価された面もあるでしょうが、一番はなんといっても「ガコッ!」と鳴らないジャグラー需要に合致した事でしょう。さらにはGOGO!ランプの控えめな輝きを評価する意見もファンからは聞かれますね。

マイジャグラー3

大人気のマイジャグラーシリーズ第三段。マイジャグラー2で盤石の地位を築いた状態での導入だったので、どのホールも喉から手が出るほど欲しい台だったのは間違いない所でしょう。初代から2への大進化に比べればマイナーチェンジといったレベルの変化ではあるものの、裏を返せば求められていた「新マイジャグラー」を正しく具現化した皆が納得する続編でした。そんな中でも演出面では進化したポイントも少なくなく、GOGO!ランプが分裂する見せ方などはマイジャグラーならではのものでした。

2016年

ファンキージャグラー

系統としてはジャンキージャグラーの流れを組むともいえるこの台。演出面で目新しい要素(レバーオンでギター音など)を用意しつつ、BIG偏向型ジャグラーとしてのニーズにも応えた台でもありました。ホールでの稼働も上々であり、なおかつBIG偏向型であることで設定判別難易度が比較的高めであった事もあってホールにとっては比較的扱いやすいジャグラーだったのではないでしょうか。

2016年

ニューアイムジャグラーEX-KA

ニューアイムジャグラーEXの新パネル版。といっても別の型式として検定を通過しているので一応は別機種という事になります。とは言え内部仕様はもちろん筐体も同じ、違うのはパネルデザインだけですので、一般的には元々あったニューアイムジャグラーEXと区別されずに扱われているのが普通でしょう。ニューアイムジャグラーEXの中では比較的導入台数が少なく、実はレアな型式だったりしますね。

2017年

アイムジャグラーEX AnniversaryEdition

ジャグラー20周年として発売されたアニバーサリー仕様の機種。実はそれだけではなく、筐体も新筐体となり、より洗練された外観に生まれ変わりましたね。パネルによる正確な型式判別が難しいアイムジャグラー系機種ですが、このバージョンだけは「20」の存在だけで一目見てわかります。

スーパーミラクルジャグラー

ネーミングに微笑ましさすら感じるミラクルジャグラーの続編。ジャグラーとしては異質な筐体デザインもミラクルジャグラーだからこそ成せる業でしょう。型破りな告知は更にパワーアップしており、シンプルイズベストを地で行くジャグラーシリーズにあって相変わらず異彩を放つ存在感でした。

アイムジャグラーEX-AE

5号機アイムジャグラーシリーズの最終到達点がこの機種。最新の筐体に初代アイムジャグラーEXを彷彿とさせるパネルを合わせた、まさに正統進化版5号機アイムジャグラーEX。実はこの機種から5.9号機仕様となっており、台の内部には役比モニターなるものが搭載されているらしい。

2018年

マイジャグラー4

5号機マイジャグラーシリーズの最終形態。今やアイムジャグラーシリーズを押しのけてジャグラーシリーズの人気ナンバーワンの座を揺るぎないものとしているマイジャグラーシリーズですが、初代マイジャグラーが登場した段階でここまで育つと予想できた人はどのぐらいいたのでしょう。基本的にマイジャグラー2以降に見られるマイナーチェンジではあるものの、リール上部にあるピエロの帽子が放つ違和感によって目新しさも提供してくれていましたね。5号機時代末期において揺るぎない稼働実績ナンバーワンのジャグラーです。

2019年

ゴーゴージャグラー2

ゴーゴージャグラー2筐体

導入されたのは2019年であるものの、検定通過は2017年という少し変わった機種。その結果、導入時期の関係で認定を受けられないゴーゴージャグラー2よりも認定を受けたゴーゴージャグラーの方が長くホールに設置されているという逆転現象が発生しており、そういった意味でも変な機種です。台の外観は筐体が変わった以外はそのまんまゴーゴージャグラーですから、恐らくホールでゴーゴージャグラーを打っている人の大半は初代と2を区別していないものと思われます。しかし2が導入された事で、マイジャグラーシリーズやアイムジャグラーシリーズに次ぐ人気シリーズとして、ゴーゴージャグラーシリーズの存在感が増したのも確か。

5号機ジャグラーの歴史を振り返ってみて

初代アイムジャグラーEXからゴーゴージャグラー2まで振り返って来ましたが、思えば結構な台数が出ていたのですね。

単純なパネル違いは除く型式違いで合計24機種!改めて数えてみるとこんなに出ていたのだなと感慨深くなりました。

今回は5号機ジャグラーの歴史を振り返りましたが、そもそも5号機の歴史自体がジャグラーシリーズ繁栄の歴史だと言っても過言ではありません。

4号機時代から5号機時代へ移行する時、ホール(パチスロコーナー)を支えたのは他でもないジャグラーシリーズの人気でした。

時代が移り変わる変革期はいつでも大変なものですから、そういった時期にしっかりと人気を獲得してくれる機種というのはホールにとって本当に掛け替えのない存在でしょう。

5号機時代から6号機時代へ移行するこの難しい時期、ここでもやはりジャグラーシリーズは頼りがいのある定番機種として、パチスロコーナーの大黒柱であり続ける事でしょう。


©KITA DENSHI