多台数設置のジャグラーコーナーを見ていると、一台や二台はいかにも高設定らしい履歴の台があるんじゃないでしょうか。
もし一台もそういった台がないとしたら、それは相当危険な環境だろうと思います。
というのも、実はホールで見かける一見高設定らしい履歴の台には、それなりの割合で中間設定が混ざっているのが常ですから。
意外と中間設定だらけなホールは多い
こちらの記事で紹介したように、全台中間設定というような配分をしているホールも、それなりにはあります。
全台とまでは言わないまでも、かなりの割合を中間設定に割いているというホールは、恐らく皆さんが通っているホールの中にも普通に存在していると思われます。
しかし打ち手側からしたら、中間設定だらけで高設定がないホールというのは少々味気ないなと思いますし、そんな配分でお客さんは付くんだろうか?と疑問にも思うでしょう。
しかし、これが上手く行くケースも多いんですよ。
その理由はいくつかあります。
何台かは勝手に高設定っぽくなる
例えば20台のマイジャグラー5があったとして、その内の10台を設定4にしたとします。
するとどうでしょう・・・一台も設定5や6を使っていないのに、恐らく2台か3台ぐらいは高設定らしき履歴になってくれるはずです。
このように中間設定(特に設定4)を多く使っていれば、履歴的にも「偽高設定」というような台が一定割合で出現します。
ですから、中間設定が多い島は決して履歴的な見栄えが悪いわけではないのです。
生かさず殺さず扱いたい
ホール側として理想的な状況というのは、多くのお客さんから少しずつ遊技代を頂いて利益にする事です。
一部の人に勝たせて、一部の人から利益を常に取るような営業はホール側も望んでいません。
理想としては全てのお客さんから等しく利益を取りたい、しかしそこは打ち手の技量によって差がどうしてもついてしまいますから、厳密に求めるわけにもいきません。
であるならせめて設定配分についてはあまりふり幅を大きくせず、上と下の差を狭めた配分にしたいと思うのが当然の発想です。
そうやって、過剰に勝たせる人を作らない事と過剰に負ける人を作らない事を両立したいと思っているものです。
ただ、そうは言ってもやはり打ち手の実力(立ち回り術)には差がありますから、本当にそれを実現できる可能性はほぼ皆無ではありますが。
そこまで厳密に高設定を狙っている打ち手は少ない
ジャグラーシリーズの中でもマイジャグラーシリーズなどは比較的勝利に貪欲なタイプの打ち手も触っていますが、それでも全体的にはより緩やかにジャグラーを楽しみたいと思っている打ち手が大多数です。
そういった状況なので、ぱっと見で明らかに高設定と思えるような履歴を必ず用意しなければいけないかと言えば、そうとも言えません。
現実的に良くない設定を打った場合の損失を減らしてあげる事を考えるなら、やはり高設定を多く使って代わりに低設定も多く使うよりは、高設定を渋ることで低設定を極力使わないようにした方が、少なくともジャグラーシリーズにおいては正解である場合が多いわけです。
少ない高設定の不発リスクを考えると、安定した見栄えを得られる
先ほどの話と繋がりますが、小台数の高設定を「見せ台」として扱いたいような場合、その小台数の高設定がヒキ悪で凹んでしまったような時、ジャグラー島全体が非常に悪い印象を抱かれやすい(つまりボッタクリ営業に見えやすい)のです。
そういったリスクを考えると、中間設定を出来るだけ多く配分する事が、島全体の見栄えが悪くなるリスク回避という視点で見ても正解と言えるでしょう。
設定4が設定6に見えるケースは、我々が思っているよりも遥かに多い
自分を含めて高設定を打ちたいと思っている打ち手は、やはり自分が打った台が高設定であると思い込みたい傾向が強いです。
履歴的に高設定としか思えないような台を長い時間打った場合、やはりその台は本当に高設定だったんだろう・・・そう思いたいですよね。
しかし自分が馴染みの店でジェットにメダルを流す時、店長さんに話を聞いて答え合わせをさせてもらえたりする事もあるんですが、これがもう設定4だらけ(笑)
自分は履歴的には設定5ぐらいはあるでしょ?と期待して打ち込んでいたのに、答え合わせをしてみたら設定4でした・・・なんて事が非常に多いんですよね。
セルフジャッジで高設定を打ったと判断して収支表に期待収支を記録している方も居られると思います。
もしその期待収支と実際の収支に大きな乖離が生じているとしたら、そのセルフジャッジは少々甘く付けすぎかもしれませんよ?
我々が思っている以上に、ジャグラーシリーズは設定4あたりが高設定っぽい動きをする事が非常に多いのだろうと思いますので。
慎重を期すなら、常に低め低めの予想を心掛ける事をお勧めします。
しかしそこはモチベーションとの兼ね合いもありますので、前向きにジャグラーと向き合いたい方については、また違ったスタンスもあり得るでしょう。
そこは各人お好みで、自分にとって良い認識というものを実践していただければ幸いです。