ジャグラーシリーズはその分かりやすいゲーム性から、パチスロ初心者が最初に打つ台としてもメジャーな存在です。
さらに言えば、よりライトにパチスロを楽しむ上でも最も適した機種の一つですから、ジャグラーは打ちなれているけれどもパチスロ自体に関してはあまり詳しくないという人も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、パチスロにおける勝ち負けを大きく左右する『設定』というものについて説明して行きたいと思います。
パチスロの『設定』とは?
「パチスロとは己のヒキでボーナスなどを引き当てて勝利をつかみ取るもの」
そんな風に思っている人も少なくないと思いますし、それ自体は決して間違った考え方ではありません。
実際にパチスロは己が毎ゲーム叩くレバーの一打一打によってボーナスや小役を抽選しており、それ自体は正に己のヒキで勝ち取った結果と言えます。
しかし実は、パチスロにおいてはどの台にも「勝ちやすい状態」と「負けやすい状態」に調整する機能が搭載されているのです。
それが『設定』と呼ばれるものです。
一般的には設定1~設定6の6段階設定が設けられており、低設定(設定1寄り)だと負けやすく、高設定(設定6寄り)だと勝ちやすいように出来ています。
この設定というものは、ホールの営業時間中に変更する事は明確に禁止されています。
つまり、開店した段階で高設定になっている台は閉店までは確実に高設定ですし、開店時に低設定になっていた台は閉店時まで確実に低設定のままなのです。
ホールは日々の営業を考える上で、「今日はお客さんに多く出玉を出して貰おう」と思った時には高設定が多くなります。
逆に、「今日は利益を多く取りたい」と考えた場合は低設定が多くなるという事になります。
設定=機械割の段階的変化
設定とは?という説明をする上で解説しておく必要がある用語として「機械割」というものがあります。
機械割とは、スロットの「投入枚数」(IN枚数)に対して期待できる「払出枚数」(OUT枚数)の割合を表現した数値である。
投入枚数に対して何%払出しを受けられるかを表しており、機械割110%の台は投入枚数に対して110%の払出しを受けられるという事になる。
計算方法は、『「払出枚数」÷「投入枚数」×100』となり、機械割〇〇〇%といったように表記する。
例:投入枚数15000枚に対して16000枚の払出が期待できる台の性能は『16500÷15000×100』=110%となる。
つまりはその設定がどの程度の出玉を期待できるかを表した数値ですね。
機械割が100%を超える設定は「勝ちやすい設定」であり、逆に100%を下回る設定は「負けやすい設定」と思っておけば大丈夫です。
その数値が100%から離れれば離れるほど、より勝ちやすくなったり逆に負けやすくなったりします(機械割110%と105%なら、110%の方が断然勝ちやすい)。
以下はアイムジャグラーEXの設定別ボーナス合成確率(BIGとREGどちらかが当選する確率)&機械割です。
設定 | 合成確率 | 機械割 |
---|---|---|
設定1 | 1/168.5 | 97.0% |
設定2 | 1/161.0 | 98.0% |
設定3 | 1/148.6 | 99.5% |
設定4 | 1/142.2 | 101.1% |
設定5 | 1/128.5 | 103.3% |
設定6 | 1/127.5 | 105.5% |
このように、設定4から機械割が100%を超えています。
という事はつまり、アイムジャグラーEXは設定4以上だと勝ちやすいという事が言えますね。
とは言え、設定4だと101.1%ですからほぼほぼ100%、つまりはプラスマイナスゼロに近い結果しか得られないという事になります。
それに比べると設定6は105.5%という事で、設定4に比べるとかなり100%を大きく上回っていますよね?
設定4だと100%に対して+1.1%だったものが、設定6になると+5.5%となりますから、実に5倍も増えています。この100%に対して上積みされた分がプラスの期待収支となります。
これはつまり、設定4よりも設定6の方が期待収支的には5倍勝てるという事を意味します。このように、多くのパチスロ機種は「設定」と呼ばれる数値が大きくなるほど勝ちやすくなります。
細かな事を言えば例外的なケースもあるのですが、基本的には「パチスロは高設定ほど勝ちやすい」と覚えておいて問題ありません。
「高設定=必勝」「低設定=必敗」ではない
前項の説明で、「低設定(設定1寄り)だと負けやすく、高設定(設定6寄り)だと勝ちやすい」と書いたように、低設定だからと言って必ず負けるわけではなく、逆に高設定だからといって必ず勝てるというわけでもありません。
各設定での勝率というのは機種によって異なりますが、例えばアイムジャグラーEXの勝率は以下のようになります。
設定 | 勝率 |
---|---|
1 | 30% |
2 | 37% |
3 | 47% |
4 | 57% |
5 | 71% |
6 | 82% |
条件:等価交換(1枚20円貸しで20円交換)で7000G消化
このように、最低設定である設定1を打ってしまった場合でも3回に1回程度は勝てる計算となります。
逆に最高設定である設定6を打ったにも関わらず、5回に1回程度は負けてしまうのです。
この勝率は機種によって異なり、例えばマイジャグラーシリーズの場合だと設定6なら90%を超える勝率を誇ります。
ちなみにこの数値は7000G消化したら終了するという条件で算出された数値であり、これが例えば100万Gの試行となった場合には、設定1は限りなく勝率0%に近い数値となりますし、設定6は限りなく勝率100%に近い数値となります。
実際のパチスロでは一日に消化出来るゲーム数はせいぜい1万G程度です(これだけ消化するのは相当大変です)。
ですからこのように、負けやすい設定でも勝てる事もあり、勝ちやすい設定でも負ける事があるのですが、それこそがパチスロを面白くしている最たる要因と言えるでしょう。
どうせ打つなら勝ちやすい台を打ちたい
低設定の台でも勝てる事はあり、高設定の台でも負ける事はある…とはいえ、低設定の台ばかりを打っていたら長い目で見てほぼ確実に負けますし、逆に高設定の台ばかりを打っていれば長い目で見てほぼ間違いなく勝てます。
「パチスロは負けるより勝てた方が楽しい」のは言うまでもありませんよね?
だったら当然、負けやすい低設定よりも勝ちやすい高設定を打ちたい、打つべきだ!となるわけです。
という事で高設定の台を打つために色々と試行錯誤するのが「パチスロの勝ち方」なんです。
厳密には仕様によって高設定を打つ以外の勝ち方がある機種も存在しますが、ジャグラーシリーズに関しては唯一それだけが本当の意味での勝ち方となります。
ジャグラーの勝ち方についてはこちらの記事をご覧ください。
少しでも有利な条件で戦う事
パチスロの設定とはつまり、「台の勝ちやすさを変化させる機能」のことであり、低設定なら負けやすく、高設定なら勝ちやすいという事になります。
パチスロでよく勝っている人は凄い強運の持ち主であると、最初は皆そう思うものです。
しかし実際には、パチスロで勝っている人は単純に他人よりも有利な条件(高設定)の台を打っているだけであり、何か超能力めいた特殊な力を持っている人達ではないんです。
高設定の台を沢山打つことが出来れば自ずと誰でも勝てますし、逆に低設定の台を打っていたのではどんな人でも結果的には負けてしまいます。
初めの方でも語ったように、パチスロは毎ゲーム叩くレバーの一打一打によってボーナスや小役を抽選しています。
しかしそこに対して何かしら当たりやすくするようなテクニックというものは、残念ながら存在していません。
であるのなら、どうにかできる部分で頑張る他ないのです。
少しでも有利な条件の台(高設定)を多く打つことは、経験を積む事で誰にでも可能となります。
「人事を尽くして天命を待つ」
パチスロに当てはめるのであれば、人事(高設定の台に座る)を尽くして天命(実際にボーナスなどを引き当てる)を待つのです。