当サイトでも度々「ジャグラーシリーズはホール内で最も甘く使われている機種である」という事を説明してきました。
しかし、ジャグラーは本当に甘く使われているのか?他の機種の方が沢山出ているのを良く見かけるんだけど…という疑問を持った方も少なからずいるのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな疑問にお答えして行きたいと思います。
ジャグラーシリーズの設定配分と機械割ホール実戦値
まずはジャグラーシリーズ機種がホールでどのような設定配分をされているかを、実際のホールデータを参考に見て行きたいと思います。
これは、『パチ&スロ必勝本』内のコラム『ホール直送!!スロデータ』の19/7/12更新分にて公開されていたジャグラーシリーズの設定配分です。
ニューアイムジャグラーEX-KA
設定 | 機械割(ホール実戦値) | 設定配分 |
---|---|---|
1 | 96.9% | 24% |
2 | 97.5% | 14% |
3 | 99.3% | 45% |
4 | 101.4% | 8% |
5 | 103.0% | 9% |
6 | 104.3% | 1% |
機種別の解析情報と見比べて貰えば分かると思いますが、高設定域の機械割が解析値に比べると1~2%ほど下がっています。
これは恐らく、チェリーの取りこぼしやボーナスを揃えるまでに要するゲーム数などの分が原因で元々の出玉性能を出し切れていないのでしょう。
しかしその分、全体的な設定配分はかなり良く、設定1と設定2を合計しても40%未満というのは驚異的な数値です。
後述しますが、ジャグラーシリーズ以外の台だとこのような配分には早々なりませんので。
マイジャグラー4
設定 | 機械割(ホール実戦値) | 設定配分 |
---|---|---|
1 | 96.2% | 24% |
2 | 98.3% | 47% |
3 | 100.5% | 22% |
4 | 103.1% | 4% |
5 | 106.0% | 2% |
6 | 110.4% | 1% |
マイジャグラー4に関してもやはり、小役の取りこぼしなどで解析値に比べれば幾分ホール実戦値(機械割)は下がっています。
アイムジャグラー系と比べてマイジャグラー系は元々のスペックが高いため、設定配分的にもアイムジャグラー系機種と比べれば低設定の割合が大きいですね。
この配分が特別不遇な扱いなのか否かは、次の項目をお読み頂ければわかると思います。
ジャグラー機種以外の設定配分と機械割ホール実戦値
比較対象として、ジャグラー以外の機種がどんな設定配分となっているかを例示したいと思います。
こちらも『パチ&スロ必勝本』内のコラム『ホール直送!!スロデータ』の情報を参考にさせて頂きましたが、あくまでもジャグラーシリーズとの対比をしたいだけですので、機種名は伏せておきます。
とあるジャグラー以外の機種
設定 | 機械割(ホール実戦値) | 設定配分 |
---|---|---|
1 | 98.1% | 52% |
2 | 98.6% | 27% |
3 | 100.5% | 12% |
4 | 104.0% | 4% |
5 | 106.5% | 3% |
6 | 107.9% | 2% |
機種名を伏せているので元スペックとホール実戦値での機械割差に関しては語れませんが、重要なのは設定配分です。
設定1と設定2の合計で約8割、設定4以上の割合は全体の9%です。
この数値をジャグラーシリーズ機種と比較した場合、アイムジャグラー系に比べれば圧倒的な低設定率の高さですよね?
しかし一方で、マイジャグラー系機種と比較した場合には設定1の割合が高いという事は言えるものの、設定4以上の割合も大差なく(というか高設定域はややこの機種の方が多い)それほど大きな差はありません。
このように、ホールで主役を張っているジャグラー機種の中でも設置台数の多い二大巨頭である『アイムジャグラー系』と『マイジャグラー系』では、扱い方がそれぞれ異なっており、マイジャグラー系はどちらかと言えばジャグラー機種以外の台(その中でも比較的稼動が良好な台)と扱い方が似ているという事が出来ますね。
ちなみに今回例示したこの機種はジャグラー機種以外の中では比較的扱いの良い部類の台です。
これがもしバラエティーコーナーに1台だけの設置というような機種であったなら、それこそ低設定域だけで90%を超えて来るような事も珍しくありません。
ジャグラーシリーズ機種がどうして甘く見えないのか
先述のようにジャグラー(特にアイムジャグラー系)はホールでの設定配分的な扱いが他の機種に比べて圧倒的に良い台である事がわかりました。
しかし、ひょっとしたらこの点に疑問を感じる方もいるかもしれませんね。
ジャグラーの島では中々見かけないような大量出玉をAT・ART機の島で目撃したりする事も多い事でしょう。
それを見て、「やっぱりジャグラーよりもこういった台の方が沢山出るのか」と感じる事もあるのではないでしょうか。
しかし、それには理由があるのです。
出玉マジックの妙
一撃性の高いAT・ART機の場合
ジャグラーシリーズの場合
このように、見た目の出玉ではAT・ART機は凄いものの、そこに至るまでに使う投資も大きくなりがちである為、見た目ほどには勝っていない(負けている)事も多々あります。
それに比べるとジャグラーシリーズは、投資額が大きく膨れ上がるリスクが低いので、見た目の出玉感とお客さんが実際に勝っている状況とが比例しやすいのです。
ジャグラーシリーズで上に2箱持っていれば大抵の場合は勝っていると思います。
しかしAT・ART機の場合だと、2箱どころか4箱持っていたとしても実はマイナス収支…なんて事も珍しくありません。
元スペックは辛め
例えば他のノーマルタイプ機種と元々のスペック(機械割)を比較してみます。
設定 | アイムジャグラー | マイジャグラー | ハナビ※ |
---|---|---|---|
1 | 96.91% | 96.57% | 99.53% |
2 | 97.80% | 99.01% | 101.38% |
3 | 99.91% | 101.16% | |
4 | 102.04% | 104.32% | |
5 | 104.16% | 107.14% | 104.58% |
6 | 106.55% | 111.58% | 107.74% |
※ハナビの数値はパチマガスロマガによるシミュレート値
ハナビには設定3と設定4が存在しないので中間設定の比較は出来ないのですが、設定1の数値に極めて大きな差がありますね。
ハナビの設定1の機械割は99.53%(-0.47%)という事で、ほとんどプラスマイナスゼロのようなものです。
それに対してジャグラーシリーズの設定1は、アイムジャグラーで96.91%(-3.09%)、マイジャグラーで96.57%(-3.43%)となっており、低設定域はハナビと比べればかなり辛めと言えます。
このように、ジャグラーシリーズの低設定(特に設定1)はノーマルタイプの機種としては比較的辛めであるという事は確かに言えるのです。
設定配分は甘め、元スペックは辛め
これまで見て来たように、アイムジャグラー系の機種は設定配分に関しては他のパチスロ機種と比べて段違いに低設定割合の少ない、良好な配分となっています。
しかし一方で、低設定域の辛さや高設定域でも出玉性能はさほど高くない事から分かるように、元々のスペックはやや辛めであると言えます。
対してマイジャグラー系機種は設定配分にしても各設定の機械割にしても、アイムジャグラー系機種よりもむしろ他のAT・ART機種の数値に近いものとなっており、それに準じて扱い方もアイムジャグラー系機種と比べれば悪い意味で普通(ジャグラー機種として特別良い待遇をされていない)事がわかります。
どちらの機種も、ノーマルタイプの中で言えば比較的低設定が辛めの設計となっているので、くれぐれも設定1は打たないように心がけましょう。
その為には設定判別要素を意識しつつ、ジャグラーシリーズでの勝ち方の基礎をしっかりと実行する事、これに尽きますね。