今年もあと少しで終わりか…と感傷に浸ってしまいがちな11月。
そんな11月はパチンコ業界にとっても「ある意味」では重要な月となっています。
それは何故かと言えば、11月というのは年間で最も集客が落ちるタイミングなんです。
11月は客無月
どの業界にも繁盛期と閑散期というものがあります。
放っておいても人が来てくれるタイミングが繁盛期な訳ですが、パチンコ業界にとってのそれは以下のような時期が挙げられます。
- 年末年始
- ゴールデンウィーク
- お盆
- その他連休
大型連休だと普段パチンコやパチスロを打たない人でも打ちに来てくれるケースも多く、普段は腰を据えて打つ時間が無い人でも本腰を入れて打ち込んでくれる事もあるわけですね。
そんな有難い繁盛期とは反対に、どうにも稼働が上がらない月というものがあります。
それが11月なんですよね。
11月がなぜ稼働が下がってしまうのかには諸説あり、主に以下のような説明がされます。
- 大型連休がない
- 12月の出費に備えて財布の紐が固くなりやすい
似たような状況として6月(祝日がない)も挙げられますが、パチンコ業界においては11月の方がより深刻な閑散期として有名です。
11月に対するホールの考え方
11月は稼働が下がるというのはパチンコ業界での常識的な認識です。
つまり多くのホールは11月に稼動が下がることを想定した上で各種計画を立てていると言えます。
そういった場合にホールが考えるであろう方針は主に以下のような事が想像できます。
- 稼働が下がる事を前提に利益率を高める(釘や設定を渋くする)
- 稼働が下がらないように集客力のある策を打つ
この二つのうち、多くのホールは前者の考え方で動いているものと思われます。
なにしろ常識的に稼働が下がる事が分かっている状況ですから、稼働が上がるように頑張ったとしても限界があるというのが正直な所でしょう。
中には11月にリニューアルオープンをかぶせて、それで集客を促そうとするようなケースも無くはないですが、比較的稀なケースではないでしょうか。
つまり、11月というのは基本的に設定状況には期待しづらいというのが一般的な認識としてはあるのです。
ジャグラーは別の可能性もある
11月は閑散期で稼働が減るから設定状況を渋られがちだと説明しましたが、それが全ての機種に均等に言える事だとは必ずしも言えません。
例えばジャグラーシリーズに関しては、多くのホールで大きな存在感を示しており、言わば屋台骨的な存在だとも言えます。
そんなジャグラーシリーズに関しては、出来るだけ他の月と変わらない状況を実現しようと考えるホールもあり、そういったホールに関しては11月という要素を意識する必要もありません。
しかしそういったホールの指針をユーザーが把握する事は非常に困難だと言わざるを得ません。
逆にジャグラーで利益を出そうとするホールも…
ジャグラーは平常運航を意識するホールがある一方で、逆にジャグラーで利益を多く出そうとするホールも存在する点に注意したい所です。
ジャグラーシリーズというのは、全体的に稼働が良好である事によって「低設定を沢山使えば簡単に利益を確保できる」という特徴もあります。
だからこそホールにとってジャグラーシリーズは重宝する存在だとも言えますね。
アイムジャグラー系機種にしろマイジャグラー系機種にしろ、設定1の機械割はパチスロ全般の中でも中々厳しい数値となっています。
苦しい時にはジャグラーで利益を確保する…そういった意識を持っているホールも少なくない点は頭に止めておきましょう。
ジャグラーユーザーは11月をどう過ごすべきか
結局の所、やる事はいつもと同じです。
高設定の投入傾向をデータから読み解く、その傾向に合致しつつ当日データも良好な台を探す、高設定の台をしっかりと回す。
こういった日々の行動を行う中で、押し引きの匙加減として「11月は閑散期」という部分を加味してみると良いでしょう。
例えば高設定投入傾向に合致していて当日履歴も悪くない、でも打ち始めたら投資がかさんでデータ的にも若干怪しくなって来た…こんな時にどうするか。
いつもならもう少し現金投資をして追いかけるところで、「11月だからちょっと設定渋くなったかも?」という事を考慮して、いつもよりも早めに見切るといった判断はアリでしょう。
また同様に、高設定投入傾向に合致しており狙い台に相当な自信がある場合にも、実際に打ち始めた挙動がイマイチだった時は、「11月だしな」といった事で深く追わないという決断をするのも良いと思います。
もちろん11月だからといって殊更設定を落とす事をしないホールも少なからずありますので、過度に意識する必要はありません。
あくまでも普段の稼働において+αのリスク要素として頭の片隅に留めておくだけで十分でしょう。
というわけで、ほんの少しだけ防御意識を強く持ちつつ、11月もジャグラーライフを楽しんで行きましょう。